○阪維新の会

選挙が迫ってる。
というか、選挙しろという世論が高まっているように、大手メディアが煽っている。
最近は、○民党総裁選が煽り立てられて出番を奪われたが、
それ以前は表題の政党党首でもある、地方都市の市長が持ち上げられていた。
国民の生活がなんとかという、余計なお世話感満載な名前の政党の姿は、大手メディアから葬り去られた感がある。

限界効用逓減説を採れば、
タレントはメディアに露出すればするほど、どんどん飽きられる。
コマーシャルのように、その人物の価値とは無関係なイメージをつけて洗脳的にメディアに流さなければ、
必ず効用は落ち、やがて飽きられ、へたすると抹殺される。
防ぐには、視聴率という数字の取れる発信を続けるしかない。
歌手なら前回と同等以上のCD売り上げ枚数。
芸人なら前回と同等以上の笑いや企画。
スキャンダルを連発するという爆弾もあるが、一回やっちまったら次はそれをエスカレートさせるしかなく、
破綻は目に見えている。
しかも、大不況によってタレントの賞味期限は、極端に短いのだ。

あの市長は、別にたいしたタレントであったわけでもないのに、
何故か自分は人気者だと勘違いしたとしか思えないのだが、
まるでテレビ界を泳ぐように、政治の世界を泳ごうとしているように見える。
テレビ界で成功した人物ならまだしも、
あの程度で国政なんて、土台無理な話。
センセーショナルっぽい発言を繰り返す程度で、
視聴率を維持できるほど政治の世界は甘くはない。

残念だが、日本の政治は親か、親の親が有力政治家だった人物以外に、出世の道は無いのだ。

だいたい、なんとか八策なんてセンスのかけらもないネーミングを耳にしただけで、
多くのインテリ層はひっくり返ったか、あるいは気絶したに違いない。
中身を見て、少し笑ったかも知れないが。

で、なんでメディアがそんなに煽るのか考えていたのだが、
俺は少し結論めいたものに行き着いた。

多くの人物が同様の方法で抹殺されてきたが、
「持ち上げるだけ持ち上げておいて、肝心な時にはしごを外す。」
という作戦。

これなら、納得が行く。

冷静に考えて、出来上がったばかりで候補者も決まっておらず、
他の政党からこぼれ落ちてきた政治家を拾い集めているような政党が、
国政のキャスティング・ボードを握る、或いは国政そのものを握るといったようなことが
起こるはずはないでしょう。

俺はあんな政党が選挙に勝つようだったら、
日本脱出を真剣に考える。