ロバート・B・パーカー

ブックコラムではありません。読書記録ですな。
図書館通いを始めて、取り敢えず全部読む事に決めた。
専門書を間に挟んでいるので、結構きついが、小説は息抜きというか、そっちがやはりメインになってしまう。
もともと結構買って読んだものがあるので、もう少しだ。
前回2冊借りて読み終わり、今、借りてるのが
「失投」「蒼さめた王たち」「海馬を馴らす」「歩く影」なので、スペンサー・シリーズはあと少しで読み終わる。
発行順ではない。

通勤電車往復実質20分くらいと、昼休み15分、3時休み10分。
帰宅後トータル30分くらいか。
このペースで二日で1冊。てことは、150分1冊。
平均300ページとして、1ページ30秒かぁ。もう少し集中しないと、だめだな。
15秒以下にまでは短縮したいな、今月中に。そのペースで、普通に読みたい。
体感時間としては、
俺の場合、エンジンがかかるまでに時間がかかってしまい、
いきなりトップスピードに達しない。そこが克服すべきポイントだなぁ。

本の内容には触れないが、

俺がスペンサーを目標としなければならないという考えを持つに到ったきっかけは、
「他人の評価に頼らない、人生に対する美的センスの持ち方全般」を確立したいという欲求から生まれた。

衣・食・住プラス、自分以外の人(特に女性)への関係の持ち方。

スペンサー・シリーズに登場するスペンサーに関わる主だった男女のほぼ全員が、
人生に対する一定の美的センスを確立させ、行動様式の全てをそれに適応させている。命がけで。
センスはそれぞれに違うのだが、
センスを保とう意識する人間は、全てその意識を尊重されている。
たとえそれが一般に「悪党」と呼ばれる人間であっても、
FBIの孤高の戦士であっても、
ハーバード卒の精神科医であっても、
尊重の度合いは全く変わらない。

その意識を力ずくで冒そうとするものに対する徹底的な抵抗と克服の物語なのだ。
その過程で生まれる「感傷」への共鳴をも含めて。

その徹底感が揺ぎ無い快感を俺に与えている。

「ルパン3世」「あしたのジョー」といったアニメーション作品が、
俺に与えてくれた価値観と非常に近い。

美学に生きているならば、一般世界から犯罪的だと判断されても「ヒーロー」だ。
どんなに馬鹿と思われても、
己の美学の為に朽ちていく人々は、
プライドを捨てずに生きた結果として、尊重されるのだ。

しかも、一般的に否定される美学であったとしても、
他人の美学を尊重する意思を捨てていない限り、

「美学」は、「美学」であることを、決してやめない。