なんとか解決したい いじめと虐待

いじめや虐待が行われる時、その人の精神状態に必ずと言っていい程、自己嫌悪の悪循環があります。
ストレス⇒はけ口としていじめ⇒そんな自分への自己嫌悪⇒更なるストレス⇒いじめをエスカレートさせる⇒繰り返し(悪循環)
ストレス⇒はけ口として虐待⇒そんな自分への自己嫌悪⇒更なるストレス⇒虐待をエスカレートさせる⇒繰り返し(悪循環)
また、いじめを受けている人も
いじめを受ける⇒そんな自分への自己嫌悪⇒ストレスたまる⇒解決できない⇒更なる自己嫌悪⇒繰り返し。。。⇒過度のストレスで正常な判断力を失う⇒自傷或いは自殺
また、いじめを知っている周りの人も
見て見ぬ振りを続ける⇒そんな自分への自己嫌悪⇒ストレスたまる⇒いじめられてる奴が悪いのだと勘違いする⇒いじめに参加してしまう⇒それはまちがいだと気付き、さらに自己嫌悪を深める⇒ストレスがさらにたまっていく⇒繰り返し(悪循環)
どのケースにも、自己嫌悪が更なる自己嫌悪をうんでしまう、”自己嫌悪のサイクル”が存在します。
これが、ストレスを開放する時に犯してしまう罪(やってはいけないと理解しているはずの行為)によって発生する自己嫌悪サイクルです。これはギャンブルやアルコールなどの薬物への依存、万引きの繰り返しなどにも、あてはまると思います。危険なことに、いったんこの悪循環に陥ると、このサイクルはどんどんエネルギーを増して犯す罪をエスカレートさせ、やがて重大な刑法犯罪や自殺などといった、取り返しのつかない結末を迎えることです。
深刻な自己嫌悪サイクルを断ち切るには、非常に強い意志があれば、自分で解決できます。やめればいいだけだから。例えば、酒やタバコをきっぱりやめるとかね。そうはいっても、人間て弱いからね〜、なかなか難しいなぁ。だいたいそういった精神力の強い人は自己嫌悪サイクルとは無縁の生活を送っているものです。
このサイクルは必ずステージ(段階)を踏みながら進行するので、それぞれのステージにおいて断ち切る努力をしてみましょう。
①ストレスを溜め込んでいるステージ
 ストレスの開放に、罪ではなく他の方法を使う。娯楽・スポーツ・芸術など、打ち込めるものなら何でもいい。カウンセリングを受けられれば、受けて見てもよし。
②いじめ、虐待、犯罪などが進行しているステージ
 これはまず、いったんその行為を行っている人と、その対象となる人や物を隔離する。学校や会社を休ませる。親と子供を引き離す。つかまって刑務所はいる。そうすると悪循環は必ず止まりますが、大切なのはそこから新しい自己嫌悪が起きないように充分なケアが必要です。いじめられている人が学校を休む時などは、「休むことは今あなたが置かれている状況からあなたを救い出す為に必要なことで、それは悪いことでも、マイナスなことでもないんだ」ということを、しっかりと本人に理解してもらわなければいけません。そうしないと、学校を休んでしまった自分に対する自己嫌悪が起きて、事態を深刻化させてしまう恐れがあります。大きく傷ついている心は、ほんのささいなきっかけで、また更に傷つく方向へ走り出してしまうものです。
③自己嫌悪に陥っているステージ
 まず第一に、自己嫌悪なんて誰にでもあるものなんだということを理解することです。自分だけがそれで悩んでいるのではないのです。どんなに明るく振舞い、活躍しているように見える人でも、必ず心の中に自己嫌悪感はあるものです。そして、そのマイナス点をバネにして向上心を目覚めさせ、毎日少しずつ前進しているのです。多感な思春期は周囲と自分の違いばかりが気に係り、思い悩むこともたくさんありますが、それは自分の自我が確立していく為に必要な段階で、その段階では周りの全ての人が同じように思い悩んでいるものです。そう理解して、自己嫌悪から更に自己嫌悪を生み出してしまうことの無意味さを悟りましょう。

さて、こんなところが専門家ではない私が考えてみたことです。ストレス自体を溜めないように生きる工夫も肝心で、私は自己表現の方法として子供の頃から音楽を選び、良い演奏を聴いたり、また誰に聴かせる為ではなく自分の為に唄い、楽器を奏で、自分の心をからっぽに近づけます。そういった自分の趣味を持って、ストレスの無い生活を送られている人も多いのでは?走ったり、絵を描いたり、詩を紡いだり、それらは何の打算も無く無心の行動で、心の安らぎにとてもいいものだと、思いますよ。
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