日本将棋連盟 奨励会

一口に勝負と言っても色々ありますが、ここでは戦う相手がいて必ず勝利を目標とする勝負について、書きます。プロスポーツの世界で若くして一流と呼ばれている選手達。例えばゴルフ界のタイガー・ウッズさんや宮里藍さん、野球界では松井秀喜さんやイチローさん。長い人生の途中ではまだ若手といわれる頃から一流と認められるプレーヤーには、共通した、人として見習うべき姿があります。まず、的確に自己のプレーを分析出来る事。そして多くのファンを代表してインタビューするメディアへの真摯な応対。非常に老成し、また完成している人格を感じさせます。常にプレッシャーの中で戦い続ける為には徹底した自己分析と、様々なアクシデントに揺らぐことの無い精神力が必要不可欠で、それらを身につけることが出来た人間の振る舞いが、人格者としての印象を感じさせる所以ではないでしょうか。
さて、私の知る限りにおいて最も厳しさを感じるのが、プロの将棋の世界です。将棋の棋士になる為には、早くは中学生の頃からプロ棋士に弟子入りし、やがて奨励会に入会します。そういった人の殆どが、アマチュア大会の優勝者など地元では大天才、神童などと呼ばれた人であり、全国の天才達が集まった中、奨励会の規定に従ってプロの棋士を目指した長い戦いが繰り広げられています。階級ごとのリーグ戦を戦い、上位者のみが次の階級へと進み、それを繰り返して、どんなに強い人でも数年をかけて、プロの卵としてデビューできるわけです。もちろん低成績者には降格もあり、10代から20代前半の、人生のうちで最も多感な青春時代の全てを賭して、戦っているのです。また奨励会には年齢制限(現在は25歳)があり、そこを超えてしまうと、プロとしての道は閉ざされ、指導者や、アマチュアとして、プロ棋士とは全く別の道を歩むこととなります。それは貴重な青春時代というものを鼻紙にすると言うのに等しく、残酷な運命への宣告でもあります。また、4段としてデビュー後も、連盟の順位戦を戦い、栄光ある名人への挑戦権を争うAリーグに残れるのは全プロ棋士の中で僅か十数名。タイトルホルダーも容赦なく降格するので、AリーグよりBリーグの方が厳しくなってしまうことも、ままあるようです。そんな戦いの中から数多くのドラマが生まれ、著作物も多数出版されているので、私のような部外者にもその熱気のほんの一端を垣間見ることができます。
長い話となりましたが、あらゆる勝負に参加する者の義務として一番大切なものは、何でしょう。私は、”敗者への尊敬”に尽きると思います。敗者がいるからこそ勝者があり、一つの勝負を戦い終えればそこに厳然と結果が残り、が、しかし、同じ土俵で戦った者としてお互いを称え合うことによって、その戦いは観るものにも爽やかな感動を与えるものだと、思います。
敗者に更なる侮辱を与えようとする態度は、人として最も取ってはならない姿ではないでしょうか。
でもさ〜〜、ゲームって負けると悔しいね〜〜^^表面上はかろうじて、平静を装うけど、誰も見てないところで、”コンチクショ〜〜!!"
私も実はよくネット麻雀で負けて、マウス齧るほど悔しい思いをしてますよ〜〜^^
(T▽T)アハハ!
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