PR会社の存在

 先週の日曜日の朝、TBSで加藤浩司さんが司会をされている情報系バラエティ番組で、ある意味TV業界のねたばらしを堂々と放送されていました。
 TVが広告で成り立っているのはあたりまえですが、CMを管理、販売する広告代理店の他に、番組自体に入り込むPR会社。それはCMに見えないように、巧妙に放送される、ある意味CMより悪意を感じる手口です。
 ほら、よくニュース系バラエティで、息抜きみたいな感じでレポーターが街に出て、「新しくできたデパ地下にこんなに行列が。。。」とか、「こんな河にアザラシが。。。。。。」とか放送されますが、そういったネタの裏側にPR会社が介在して、ある意味視聴者を騙しているわけです。
 だって、堂々とそのPR会社の人がね、「讃岐うどんの行列」や「アザラシのタマちゃん」は、うちが仕掛けましたと言っていたモンね。広告主は、観光協会国土交通省。まさかアザラシを放流したってことは無いと思うけど(そこまではね^^)、河川に対する関心が高まることは、監督官庁にとっては良いことになるらしい。
 更に驚くべきは、「謝罪記者会見」のプロデュース。そのPR会社では、会見の予行演習を社内でさせて、「ノーコメント」などの言ってはいけないキーワードなどを謝罪する社長などに教え、きちんとした謝罪会見になるように、練習させるんだって。そういったところまできちんと気を使うのが正しい姿勢なのだと言いたいらしいが、それってほんとに正しいのか〜〜???
 それはきちんと謝っているようにみせかける練習のことで、まぁ、百歩譲って、謝罪する側の会社が自分の社内である程度の想定問答をするのはしかたないとしても、それを外注しちゃうっていうのは、どうなのかな〜。
 あの精肉会社の会見みたいにさ、その場で息子さんに「もう、ほんとのこと言っちゃいなさいよ。」とかさ、「消費者の姿勢にも問題が。。」とか口すべらせちゃった社長さんのほうが、人間らしい姿で、やったことは重大な犯罪行為なのでどのみち会社の存続は難しいし、体裁だけ謝っているようにとりつくろってもね〜。
 まぁ、TVは怖いよ。ほんとにどこでなにをしかけているのか判らない。
 だってほんとにこの番組堂々と放送してたんだもんね。PR会社の人も、ちょっと得意な感じに見えたもん。
 番組というか、TV自体の良識と、一般視聴者の良識とは、かなりの開きがあるとしか、俺には思えませんな。
   =====終わり=====