ギターの癖に注意

さて、オープン・チューニングの方法については割愛しますので、
どこか他のブログやサイトを検索して下さい。いっぱいあるから^^

オープン・チューニングとは、以前も書きましたが、
開放で鳴らした時に、ある特定のコード(D,G,A等)が鳴るようにしたチューニングの事ですね。

完璧にチューニングを施したつもりでも、曲を演奏すると、何か変だな〜と感じる人も多いと思うのです。

ギターには、必ず癖があります。
よほど高額なギターを持っている人は、感じないかもしれませんが、
おそらく完璧なフレット打ちというのは、存在しないのではと、俺は思います。

ヴァイオリン等には、フレットが在りませんね?だから、演奏者の思う通りの音程が出ます。

ギターには、通常はフレットが打ち付けてあります。
手造りの場合は、微調整されていますでしょうが、
さて、一般的な工業製品はどうでしょうか?
型通りに、工業的に打ち付けてあったとしても、不思議はありません。

さて、12フレットのハーモ二クスを鳴らしてみましょう。どの弦でも構いません。
それから、その弦の12フレットを押さえて、普通にはじいてみましょう。

あれれ?押さえた音のほうが、ちょっとフラット気味ではありませんか???

これが、ギターのフレットの、癖です。

俺のギターは大体気にならない程度ですが、4弦のみが、ちょっとやばいくらいフラットしています。

これが、オープン(どの弦のフレットも押さえない)で鳴らした時には綺麗に響いているのに、

どこか弦を押さえてコードを弾くと、狂って聴こえてしまう大きな原因です。

この調整を完全に近づけようとすると、素人技では無理(ギターを壊してしまう恐れがある)なので、

ごまかしチューニングしかないと、俺は思います。

つまり、フラットしてしまう弦を、本当の音程よりも、上げ気味にチューニングするのです。

特に、オープン・チューニングを施したギターで、単音のメロディーの多い曲を演奏する時は特に、
使用頻度の高いフレットでチューニングを微調整しないと、
残念なことに狂ったチューニングに聴こえます。

一般的に、スタンダードチューニングをする場合は
5弦をA音に音叉で合わせ、
6弦5フレットを押さえて5弦開放に合わせ、
5弦5フレットを押さえて4弦開放(D音)、
4弦5フレットを3弦開放(G音)、
3弦4フレットを2弦開放(B音)、
2弦5フレットを1弦開放(E音)、
といった具合に調整(ハーモ二クスを使用しない場合)すると思いますが、

最低でもそこからオクターブ調整はしましょう。

6弦3フレットと3弦開放、更に1弦3フレット(G音)
6弦開放と4弦2フレット、更に1弦開放(E音)
5弦2フレットと2弦開放(B音)
5弦開放と3弦2フレット(A音)
5弦3フレットと2弦1フレット(C音)
4弦開放と2弦3フレット(D音)

これで、ローコード中心の曲ならかなりフレット癖は防げます。

オープン・チューニングでも、
色々なフレットで、オクターブ調整しないと、本当に残念な聴こえ方になります。

ハーモニクスを使ったチューニングは、俺はお勧めしません。

必ず弦を押さえてチューニングします。

上級者なら、
Eのローコード、3フレットセーハのGコード、5フレットのAコード、8フレットのCコードを弾いて、
響きで直すという手もあります。

オープン・チューニングは、
特に音程の狂いが気になるので、細心の注意が必要ですよ。

カポ嵌めたりすると、更に難しくなります。

オープンD(6弦からD A D F# A D)の場合で、俺がやっている対処法を書いてみますね。

① まず、前記の方法でスタンダードに合わせます。

② 6弦7フレットを押さえて、5弦開放に合わせます。
  最終的に、この6弦D音が重要になるので、完璧に合わせて下さい。

③ 6弦12フレットのハーモニクスに、4弦開放を合わせます。

④ 4弦4フレットを押さえて、3弦開放を合わせます。

⑤ 5弦12フレットのハーモニクスに、2弦開放を合わせます。

⑥ 4弦12フレットのハーモニクスに、1弦開放を合わせます。

これで、何も押さえずにジャラーンと弾くと、殆どオープンDになっています。
さて、ここから微調整。

⑦ 6弦4フレットを押さえて、3弦開放を調整します。(オクターブ)
⑧ 6弦7フレットを押さえて、2弦開放を調整します。(オクターブ)
⑨ 6弦開放に、2弦5フレットを押さえて、2弦の方を調整します。(オクターブ)
大体、こんなもんかな^^。

カポ嵌めたら、嵌めた状態で調弦したら、
1回カポを外し、
再びカポを嵌めて、再度調弦します。

ライブなど人前で弾く場合は、
弦の張替えは最低でも3日前。
俺は、出来れば1週間ほど前に済ませたい。

鉄弦は、張替えたばかりの時のほうが、シャリ感は出ますが、
弾いてる間にどんどん伸びて、狂いやすい。

狂ったチューニングで弾くくらいなら、
多少のシャリ感が鈍るくらい、我慢します。

楽器で一番大切なのは、チューニングだと、俺は思うからです。

ちなみに基本的な事ですが、チューニングは必ずペグを緩めるのではなく、締めながら合わせて行きます。
音程で言うと、下から上に、巻き取りながら、合わせます。

ギターの物理的構造から言って、
弦というのは、手を触れないのに勝手に締まる(音程が上がる)事は、ありません。

必ず、自然に緩んで(下がって)行きます。

ペグを緩めると、巻きついた弦全体が緩むので、
更に自然と緩み易くなります。
それを防ぐ為、
必ず締めながら、調整します。

音程が聴き取りにくくなったら、必ず一旦解る所まで下げて、
そこから上げながら、合わせて行きます。

絶対音感が無いとチューニング出来ないと思う人がいるかも知れませんが、
そんなことは有りません。

慣れと、努力あるのみ。

無理だという人は、甘えています。
必ず、出来ます。

俺は、チューニング・メーターも信用しません。

響きが重要なので、
メーターでは調整できないのだよ^^。

ここまで、穏やかに書いてきましたが、
実のところ、

チューニング出来ないんだったら、弦楽器を弾く資格は無いぞ〜
くらいに、
思っています^^。