頑張れって、俺は言う。
職場ではAMラジオが一日中かかっているので、
色んな話が耳に入る。
まぁ、TVよりはましなので、適当に聴き流したり、時に、聴き入ったり。
頑張れって、言っちゃいけない世の中に、何時からなっちゃったんだ。
ある医師の話。
闘病中の患者の女性に、
「もう少し、頑張ってみましょう。」
と言ったら、
「精一杯頑張ってるのに、これ以上頑張れない。」
と言われて、反省したそうだ。
特に、うつ病の患者の人には、「頑張れ。」は禁句なんだそうだ。
頑張り過ぎの人がうつ病になりやすいので、
その人に「頑張って。」
と言うと、
ますますその人を追い詰めてしまうそうだ。
しかし、ちょっと待てと俺は思う。
頑張るという行為は、そもそも個人的な心の内面の基準なのではないかな。
だから、人それぞれに、頑張りの基準が存在しているものだと、俺は思います。
自分なりに、頑張れば良いのだ。
くじけそうになってる人に、他に何と言って、声をかけたらいいんだろう。
俺は、「頑張って。」と言う。
それは、頑張る事をその人に強制するものではなく、
精一杯、力を出して欲しいなぁという、俺の願望や、希望を表すものだ。
あなたが頑張っているかどうかなんて、俺には判り様が無い。
私はあなたの代わりにはなれないのだ。
あなたが私の代わりになれないのと同じように。
頑張ってと言われたら、
どんなにへこたれていてもとりあえず「まぁ、もうちょっとやってみるか。」
と考えるのが、人間ていうもんだ。
なんか、頑張らない生き方みたいなものを奨励する医師がいますが、
俺はそんなもの信じない。
他人から見たら、全然頑張っているように見えないけど、
本人としては精一杯頑張ってる。
そういう生き方を、俺は支持する。
「精一杯頑張ってるから、これ以上頑張れない。」
などと言う奴を、俺は支持できない。
毎日、働いている労働者の皆さん。
「頑張って。」
様々な問題を抱えて、死にたくなるほど困っている人達。
「頑張って。」
明日の高校野球の両チーム。
お互いをたたえあえる様、精一杯、
「頑張れ。」
勿論、俺も頑張るさ、自分なりに。