人間疎外から全ての問題が産まれる

小室先生の本を読んで初めて知った「アノミー」という語句。

連帯を失った人間が陥る人間疎外(疎外感)の事です。
それが急激に訪れるのが、「急性アノミー」。

急激な生活環境の変化(悪化)。
急激な対人環境の変化(悪化)。

今まで当たり前に信じていたものを喪失したことによる絶望。

普通に生活していた人を、簡単に自暴自棄(やけっぱち)に追い込んでしまう。

これが根本的な「いじめによる自殺」と「理由無き犯罪」の原因であることが予想出来る。

通常、連帯は地域共同体や、家族、友人などに求められ、
たとえ一つの連帯が失われても、他の連帯に救われるはずのものであった。

日本ではそれが何故か、
学校と企業が、
連帯意識を担いえる共同体と誤認されてしまい、
また学校と企業もその自意識を受け入れてしまった。

従って、どちらの組織も二重規範を持つに至ってしまった。
組織外部にある法律と、組織内部にある法律が、別のものになってしまったのだ(犯罪の隠蔽体質)。

教育機関である学校がこの状況にあることは、
日本崩壊の現実化が見え始めたと言う事なのかな。

学校も、企業も、ただの器にすぎません。
人間が、仮に身をおいている場所に過ぎない。

学校に行くのが嫌なら、行かなきゃいいし、
企業だって、行かなくても良い。

但し、個人として行かないというその行動から産まれる責任は負わなきゃいけない。

例えば学校に行くリスクと、
行かないでその後予想されるリスクを比較して、
死んじゃうくらい嫌だと思うほうを回避するのだ。

当然、学校に行かないと勉強が教えてもらえないというなら、
自分で勉強するしかない。
その方法だって、努力次第で東大法学部でもハーバードでも入学出来るでしょう。
大変な努力が必要ではあるけれど。

どっちも努力するのは嫌だという人は、
それは根本的に、現代社会では生存出来ない。
努力無しに生存出来る方法を見つける努力はしなきゃならない。禅問答みたいだけど;;。

以上のことは、ほとんど小室先生の著作内容から自分が得た考え方です。

急性アノミーに陥った人を復活させるには、
連帯を取り戻させるしか、方法が、無い。
自殺を考えている人をこちらの世界に取り戻すには、時間がかかることでしょう。

学校は、隠すからなぁ。
本人が親にも友人にも話さず、
学校も世間に実態を隠したら、
わからないもんなぁ。

俺なら、やはり学校へ行くのをやめるしかないかな。ぐれても。
たとえその行動が、
ゆっくりとした自殺と同じ結果を生むとしても、
とりあえず可能性が少しでも残された方向へ、歩いてみるかな。

ちなみに、俺の子供が通っていた高等学校では、
先生が心身症から休職し、
残念ながら自殺してしまったらしい。

原因も、経過も、なにもわからない。

閉鎖された空間は、怖いな。