脳にどれだけ詰め込めるか

50肩が、ようやく治る兆しを見せ始めた。
酷く痛んだ期間でしたが、まぁ、そんな事も有って、ずっと図書館通いを続けている。
一度に3冊借りるので、難しい本を借りると、当然貸し出し期限をオーバーしがちなのです。
落語関連の本がとても良かった。志ん生師匠のは言うまでもなく、文楽師匠のも、えん生師匠のも、面白かった。
哲学、思想関連の本は、読むのに時間がかかって、なんとういか、まぁ大変なのだが、
これはブログで知り合った方に勧められたのですが、
ロジェ・カイヨワの「遊びと人間」は、訳も良く、またカイヨワさんが日本に好意的であることもあって、
とても読み易かった。
アゴン、アレア、ミミクリ、イリンクスとか、ほら、ちょっと興味が湧きませんか?
鈴木大拙先生の本は、いきなり旧仮名遣いの本を借りてしまい、往生しました。
で、今読み進めようとしているのが、
井筒俊彦先生の本。
これは、落語関連の本で、司馬遼太郎の対談集に桂米朝さんが含まれていたものがあり、
その本の中で別の対談相手に井筒先生が含まれていました。
とんでもなく頭が良い人であることが確信され、
今、「意識と本質」「叡智の台座」「意味の構造」を借りている。
イスラームの哲学者の話が出てきますが、これがまた想像を絶する頭脳の持ち主で、
膨大な量の読んだ本を記憶している為、本を持ち歩く必要が無いのだそうである。
というような人に師事し、触発されて研究をされている方であるので、
こりゃまたとんでもない天才的な先生であります。
まだ「意味の構造」は未読ですが、
『意識と本質』は、深層意識構造とか、宗教の持つ意味とか、心理学とか、東洋思想とか、
まぁそういったものに興味のある方は、必読であると思われます。
言語アラヤ識といった単語が出てくるようなお話であります。
しばらく井筒先生にはまります。
さて、私のちっぽけな脳に、どれだけ詰め込めるか、挑戦であります。
余談ですが、最近の読売新聞に橋本なんとかという人が書いた記事で、
司馬先生の対談本と、「意識と本質」の両方に触れられていて、少し驚いた。
 ======おしまい=======