き・よ・は・ら・

散々持ち上げておいて、いきなり落とすというのが、
使い古された手法だ。

俺は非常に不思議に思うのだけど、
地球上のあらゆる世界に存在する、
芸能界と呼ばれる世界、
はっきり言うと、著作権というインチキビジネスに関わる世界は、

俺が住む世界とは別個の法律が適用されていて、
俺のような汗を流して働く、美しい労働者には、
俺用の、法律が用意されている。

そもそも、そういった構造の全体が、インチキである。

芸能は、著作権から切り離さないと、芸能として成り立たない。

つまり、一度限りの表現に対する対価として、
観ている俺が、投げ銭するものでしかない。

映画のその後に、ラジオ、テレビが出てきてしまったが、
嘘をもっともらしく広める為に造られたシステムなのだ。

金が欲しい人は、芸能者にはなれない。

芸能をしたくて、芸能した結果、
投げ銭が溜まる人しか、芸能人とは成り得ない。

システムは、いらないはずだ。

マスコミを成り立たせる為のインチキな法律は、
俺にはくそにしか思えないけど、

そこから零れ落ちたような、
俺たち用の法律に縛られるのも、
くそつまらない。

近代という幻想は、
もう崩れ去ったとしか俺には思えない。

今俺が見ている世界は、ゆっくりとした死滅だ。
だから、電車に簡単に飛びこむのだ。