握手
握手って、ちょっと気恥ずかしい。
大切な人や、もう一度出会えない可能性が高い人、
そういった人と充実した時間を過ごせた場合、
あ、ちょっと違うか、
とにかく同じ場所で、二人きりでも、大勢でも、
ホントに楽しい時間を誰かと過ごせた時、
少し勇気を奮って、
その人や、その人達と、
お別れの時、握手するように、心がけている。
相手が、男性、女性、老人、子供、誰であっても、
もう一度会えたらいいなという希望を、握手に込める。
多分、握手の使用法としては、間違っているのかもしれないし、
僕が握手を求めた時に、戸惑う人もいるし、いただろうと思う。
だけど、せめて握手くらいは、許してもらえる気がする。
よほど自分が汚らしい状態になっていない限りは。
僕の手は、握手を求めているのだろう。
僕の意識以上に。