不思議な世界

 世の中には不思議なことがたくさんありますが、私が一番凄いなぁと思うのは、昆虫の世界。
 サナギを途中にはさんで幼虫時代と成虫時代が完全に、生き方も、その姿も異なるという完全変態
 蝶、蝉、カブトムシ。幼虫時代は地面や地中、葉の上でムシャムシャとひたすら植物のエキスを食べ続け、やがて蛹になる。蚕なんてさ、糸でぐるぐる巻きになった繭になっちゃうんだね^^。蛹の間のほんの数週で、なんという劇的な変化なんだ!!。
 また蝉の地表に現れるまでの時間の経過の不思議さ。アブラ蝉は7年周期(卵、幼虫時代6年)、他に13年、17年周期で現れる蝉の種類もあるそうだ。
 それってさ、素数なんだね。この宇宙を司る不思議な数字と一致してる。
 研究者が蛹を解剖してみると、中はどろどろに溶けていて、未だその成虫への道のりは解明されていないらしい。
 殆どの完全変態する昆虫はその僅かな成虫時代に子孫を残し、死んでしまう。
 音をだすものはより高く、美しくメロディーを奏で、美しい羽を持つものは競うように舞い、力あるものは力によってライバルを蹴落として、伴侶と結ばれる。
 人間など足元にもおよばない何億年もの間、それを繰り返してきたわけだ。
 おそらく、人類より、これからも長く続くに違いないね。人類が誤って世界の昆虫を焼き尽くしてしまわない限りね^^。

 ======おしまい=======