Vicente Amigo


その道の達人というものは例外なく美しい。
イチロー選手の流し打ち。ダルビッシュ投手の高速スライダー。
タイガー・ウッズが彼方を見つめる視線。北島選手がスタートして水面に浮き上がる瞬間。
無駄な力が入っていないんだね。
アーティストであれアスリートであれ、パフォーマンスという意味においてその美しさには変わりは無い。
が、フラメンコに魅せられし男達の美しさは格別だ。

フラメンコギターをレッスンしている。完全にはまっている。ま、自己流だけどね。先生はYOUTUBE
パコ・デ・ルシアもヴィセンテ・アミーゴも、いつでも観られるんだからね、すごい時代だ。
三連符、或いはワルツというのは音楽の中で最も重要なリズムだと俺は考えている。
ラスゲアード奏法を編み出した時点で、フラメンコギターは他の音楽を乗り越えたのではないかな。完全な勝利だ。
オルタネートで三連符を弾くのは意外と難しい。例えばビートルズのAll My Lovingのバッキングなんかは、ちょっと練習しないとアクセントがこんがらがっちゃうものなんだ。
ラスゲアードは上下ワンストロークで三連符が弾けちゃう。驚いたことに低速より高速のほうが弾きやすい。
普通のワン、トゥー、スリー、フォーのリズムで、タカタ、タカタ、タカタ、タカタとなっちゃうんだね。
これは目から鱗の体験だった。
五連符のトレモロも、慣れるとこっちの方が弾きやすいじゃんね。p,i,m,aときてiに戻るとこがミソで、タイミングがとりやすいんだね。ほんとに凄いことだ。
その辺を練習して組み合わせ、Am⇒G⇒F⇒Eと繰り返せばあ〜ら不思議。結構それっぽく聞こえるな。
ま、先は長いけどね。
何事にも奥のそのまた奥があるもんだからね。
一生練習でおしまいかな^^。

==========おしまい==========