トレモロって、なんて素敵な言葉の響き.....



村治さんて、巧いだけじゃなくて本当に美しい方ですな。内面の強い意志が静かに滲み出て、全身を薄いベールのように覆っているような気がします。

一番目の動画のほうが、左手の指使いがわかりやすい。ようするに、アルペジオ系の左指の押さえは、ピッキングする瞬間に間に合えば良いという事なんだね。ストロークする時みたいにずばっと全体を押さえなくてもいいんだということが、この動画観てるとよく理解できます。

俺は長い間、スチール弦のいわゆるフォーク・ギター一辺倒で、ナイロン弦の方は弾いてこなかったのだが、最近知り合いからクラッシック・ギターを貰ったので、弾き始めた。
これがなかなか良い音で、ボディーの中を覗いてみると、背面の中側に四角い和紙が貼ってあって、多分製作者の名前だと思われる、なんか難しくて読めない漢字が3個書いてある。落款みたいな朱印まで押してあり、第100号と書いてある。
由緒等全く判らないけど、まぁそこそこのギターではないかと思う。
最初はちょっとさわりだけフラメンコを練習していたが、やっぱクラッシックいえばアルハンブラでしょ、という単純なというか、それしか思い浮かばなかったので、トレモロ始めた。
鉄弦のトレモロは、俺は弾かなかった。爪と弦がこすれる音が、どうしても生理的に受け付けられなかったからだ。スプーンで歯を叩いた時のように。
ナイロン弦は、このトレモロってやつがはまりますな。関係ないけど、まずこのネーミングが素晴らしい。語源や意味など調べてないので知らないけど、言葉の響きが素敵。トレモロトレモロトレモロトレモロって感じなんだな〜。
p,i,m,a廻しと、p,a,m,i廻しと、アルハンブラやってるプロは両方いるので、ま、とりあえず両方練習してみた。
俺のトレモロ右手の練習方法は、まずギターでやってみるが、あとはあんましギター弾かない。足の太ももや、左手の指の背側、壁、机などを弦に見立て、あらゆる空き時間を使って徹底的に右指を動かす。テレビ見ながら、歩きながら、無意識でも動くようになるまでやる。
最終的に、人指し指廻しと薬指廻しを交互に動かせるようになったらお終い。
おそらく本来はどっちとも同じ音が出せなくてはならないのだと思う。
が、俺の感覚的には、p,i,m,aの方が1音1音の粒立ちが良く、p,a,m,iの方はさらっと音が連なるような気がしますな。
で、俺は後者を採ります。村治さんもこっちだし。。。
リタルダント、クレッシェンド等、様ようなアクセントをつけて情感たっぷりに弾くのもいいけど、俺みたいな素人があんまりやりすぎるのもナンなので、出来る限りさらっと流すように、練習してます。ビブラートもあんま使わない。
普段あまり俺のギターに関心の無い家族も、この曲には多少驚く。
ま、それほどに、この曲が有名であると共に、心に残るメロディーなのだという事でしょう。

===========おしまい===========