ネット麻雀「闘牌王」その2

さて、普段よく利用するようになったネット対戦型麻雀ゲームサイト「闘牌王」。
ほぼ無料なので、サイトの内容に文句をつける権利は無いのだが、
あまり細かい基本ルール設定が出来ないので、しばしばルール解釈上の問題が起きている。
当然、あくまで私見ですが、問題点を明らかにしてみようと思います。

このサイトでは、上がり方の「決め」の設定は、
くいたんの有無しかない
他には焼き鳥、赤牌の有無程度、東風戦・半荘戦の設定などで、それは上がり方の決めではなく、あがり点数や、ウマに関するものだ。
従って、現実世界の雀荘や仲間内で打つ時のように「完全先付け(以下完先)」「くいたん・後付け有(以下ありあり)」などのように、
基本的な上がり方の決めを、設定できない
「くいたん無し」=「完先」ということには、当たり前ですが、そうならないわけなので。
どうしても決めたルールで打ちたければ、卓を囲む前に、
「完先」ですとか、「ありあり」ですとか、まぁ他にも「決め」は色々あるが、対戦者同士で口約束するしかないのだ。
何も宣言されていない卓では対戦者全員にサイトの基本ルールのみが適用され、そこで認められている範囲内では何をしようが個人の勝手なのです。
そもそも、違反を取り締まる方法が無いでしょう。
そういう曖昧さが厭なら、細かい設定が可能な、どこか違うサイトを見つけるしかない。
しかも、ルール宣言は口約束だけなので(違反罰点が発生しないので)、
ルール宣言されている卓で違反すれば、当然その競技者は非難されてもしかたがない。
 だが、宣言の無い卓では、
「後付けして汚い」とか、「片上がりしやがって」とか一方的に非難するのは、
それこそ一般の雀荘などでは「他者のあがり批判」として、絶対に認められないほどのマナー違反となります。
あまり批判がひどいと、雀荘から追い出されても仕方ありません。
 他にも、オーラスでラスト走者による「ラスト確定のあがり」など上位を目指さないあがりも、あくまでその人の勝手であって、
確かにマナーとしては悪いかも知れないが、一方的に非難は出来ません。それも「他者のあがり批判」となるからです。
 「後付け」や「片上がり」は、批判されがちですが、ルールとして認められている卓では重要な一つの作戦でもあります。
 オーラストップ目で、どうしても1000点の上がりが必要な時や、他者から3人リーチというような状況で、ノーテン流局もちょっと困るといった場合、
とりあえず片上がりに受けて、あがれる牌が出たらあがり、もし上がれない方ををつもってしまったらつも切りしてフリテンつも狙い。
終局まぎわまで粘って、3枚見えていた最後の上がり牌をフリテンつもってトップで終了なんてことがあれば、ある意味役満を上がるより嬉しい場合もある。
もし自分が逆の立場で、そうやって上がられてしまったりしても、「あ〜、うまく凌がれちゃったな〜」なんて、感心したりします。

俺が一番いけないと思っている麻雀上のマナー違反は、「他者の上がり批判」ということになります。

麻雀は、そこそこの歴史があるのにルールが曖昧というか、全世界共通のルールというものは、現実に存在しません。
時代と共に変遷を続けており、かなり一般的な「完全先付け」や「くいたん・後付け有り」といった基本ルールも、
仲間内のローカル・ルールの延長線上にあるものでしかありません。

ちなみに、俺が知っている中で一番厳しい決めが適用されている団体ルールは、「雀鬼会ルール」です。
確か、あがり点数での順位だけではなく、マナーやフォーム、打ち筋などを監視する審判も卓に配置され、厳しく減点されます。
検索すれば、内容はどこかに記載されていると思います。興味のあるかたは、どうぞ調べてみて下さい。

完先に関する問題も色々あるので、俺の私見を書いておきます。
「完全先付け」とは、
完全に(面前でも、フ―ロ後でも、つもあがりでも、ロンあがりでも、つまりいかなる場合においても)
先付け(あがるためには、最低ひとつの役を、ロン牌が発生する前に確定しなさい)
という解釈です。
従って、厳しく適用すると、
①役なし面前つものみのあがり
②リンシャン、チャンカンのみのあがり(つも、ロン共)
③面前で役牌同士のシャボン待ちのあがり(つも、ロン共)
④片上がりテンパイの、あがり(つも、ロン共)
⑤リーチをかけないフリテンつもあがり
⑥役牌あんこ持ち、出来上がり3色と一通、チャンタ系、一色系以外で、役牌以外を最初に鳴いてのあがり(つも、ロン共)
⑦海底のみのあがり(つも、ロン共)
⑧形式テンパイ

以上①〜⑧の全ては認められません。(他にもあるかも知れないけど、思いつく限りですいません)
①のみ詳細を述べると、
つも牌というロン牌が発生して初めて「ツモ」という役が確定するので、広く考えると、④と同様に、
役無しでテンパイしている状態は、待ちの中にあがれない状態を含んでいる「片上がり」に近いと考えられ
(ツモは可能で、ロンは不可いう確定しない状態)、認められません。

ところが、現実的には厳しく適用する卓は少なく、④⑥のあたりを適用してゲームをする例が多い。
俺は①を認めるならば、④のつもあがりと⑤は認められるべきだと思います。
このように、「完全先付け」の解釈も、非常に曖昧なのです。

以上述べてきたことは私見でもあり、勉強不足の為、異論、御批判などあるかと思いますが、コメント頂けましたら内容を検討の上、訂正・加筆いたします。
コメントは、私の承認後公表する設定となっています。
ヨロシク(゜0゜)(。_。)ペコ

============おしまい=============
後日非公開希望のコメントを頂きましたので、加筆します。
ネット麻雀上で、「完先」で打つという人達の殆どは、
厳密にルールを適用したい、というより、
スピード重視でどんどん鳴いて早上がりを目指そうというのではなく、
ある程度手作りをして、
リーチの掛け合っての勝負や凌ぎ、
一発逆転のあるようなあがり点数を作り合っての勝負をしましょうよ、
というな感じで、
とりあえず「完先」にして、あがり方を制限しているだけだと思います。
俺も、そんな感じです。
ただ、「あり・あり」のほうが、無用なトラブルが避けられ、
フリー雀荘の多くが、「あり・あり」を採用している所以でもあります。
但し、その「あり・あり」は、なんでも(片上がり)ありを指す場合が多い。
また、俺の私見も、「俺が正しい」と主張しているわけではなく、
一般的と思われるルールでも、地域や年代によって判断が分かれる場合が多く、
曖昧な点は常に存在してしまうものだ、という事を主張するものです。

ルールが解かりにくいので、完先が厭だという人の為、
普段俺が完先で打つ時に気をつけている事を書いておきます。意外と簡単です。
①面前でテンパッたら、上がる前にリーチをかける。
②一色系、チャンタ系、役満を目指さない限り、鳴かない。
③ ②の場合以外で鳴く場合は、必ず役牌を最初に鳴く。
④片上がりはしない。(一通、三色、チャンタ系のなどは、順子の手役構成牌でテンパイする場合、必ずペンチャン、カンチャン待ちを残す)
以上4点さえ守れば、厳しい完先でも、ちょっとゆるい完先でも(こんな表現が正しいのか疑わしいけど;;)、
両方に対応できます。
もっと簡単な方法は、絶対に鳴かず、テンパイ即リーチというのが、一番です。
完先で問題が発生するのは、殆どダマテンのあがりと、鳴いてのあがりの時に発生するからです。
======加筆おわり=======