3.11 地震

東京都足立区在住。男性。46歳。配偶者1、子2(男子、高2と女子、中2)。自宅は東京都足立区。JR亀有駅利用。職場は墨田区本所。東武業平橋駅利用。

備忘録としてここに日記をつける。
仕事で外出し、その帰りに代々木上原より地下鉄千代田線に乗る。
赤坂駅手前、列車が緊急停止。理由はその時点で不明。停車数秒後、激しい揺れ。
車内は全員着席しても、空席が目立つほど。立っている人は無い。
緊急地震速報で、停車したものと判断した。この速報システムは、有効なのだと思った。
アナウンスでは、車内は安全なので、車外に出ない様注意の放送、しかし、結構あわてている口調。
揺れは長い。いったん収まる。すぐ後、激しい余震。アナウンスは繰り返されている。
車内は混乱無し。停電の様子無し。
地下鉄などの地下構造は、地面と一体で揺れる為、比較的安全という予備知識が有り、停電してもいないので、
慌てる必要は無いと思った。すぐに火災が起きるような感じも無かった。
ただ、地上の様子は、当然わからない。ラジオ無し。ワンセグ視聴不可。パケット放題契約では無いので、Iモードサイトにつないでの外部の情報はとらない。
時速5キロ以下の徐行運転で、最寄りの赤坂駅まで進行。駅到着。
駅も混乱は無い。
車内でIモード災害伝言板を開くが、この時点では登録不可。災害地域に指定されていない。
メールで、家族に自分の状況(地下鉄車内。赤坂駅停車中。混乱もなく、無事。余震に注意。とりあえず、状況を見て自宅へ向かう事)を伝える。
配偶者、長男より返信有り。この時点で、かなり安心。娘は、学校にいて無事だろうと想像。
世田谷に住む母にメール。こちらも返信有り。父は千葉県に海釣りに出かけているとの事。父は携帯電話は持たず。
津波が心配だったが、通常だと帰りの電車に乗る時間なので、そんなに心配無いと判断。
これからどうするかを考える。
火災などが無く、地域状況(都心)を考えると、外に出てうろうろして混乱するより、このまま車内で状況の進展を待つことにした。
家族と数通のメールのやりとり。母の3家族の親戚(釜石、花巻在住)と連絡がとれないとのこと。
やはり、東北震源かと想像。直下型の揺れではないと思っていた。
車内で座ったまま、何回もの余震。
これは結構怖い。しかし、本震と同程度か、それ以下の余震しか無いはずとの予備知識有り。不安を押し殺す。
数時間後、JR,つくばエクスプレスゆりかもめの運行打ちきりが決まるとのアナウンス。
4時間後、電車は回送になり、しかたなく改札を出る。
地下通路でしばらく待つと、地下鉄銀座線と、半蔵門線の一部が復旧とのアナウンス。
隣の赤坂見附駅に向かう。
地上に出ると、混乱は無く、商業施設も被害が無い。既に車は大渋滞。
歩く人は大量にいて、どの人がどんな目的で歩いているのかわからない。飲食店も、活気が感じられるほど盛況。
女性に声をかけられる。
赤坂見附駅を探しているとの事で、目的が一緒なので駅まで一緒に行動。
女性は小田急線沿線在住とのことで、俺とは逆方向。赤坂見附駅で分かれる。
電車はずぐに来て、かえって通常のラッシュよりもすいていた。
徐行かと思っていたら、全く普通のスピード。その事に驚いた。
浅草駅到着。金町駅行きのバス停に向かう。
バス停の行列、道路の危機的混雑を見て、徒歩で自宅にむかうと決める。配偶者にそのことをメール。
22時、出発。10キロなので、24時くらいには自宅に帰れるだろう。
国道6号を四つ木橋に向かう。多くの人が歩いている。
車は一向に進まない。途中のバス停で、すいているバスに乗ることは、諦めた。タクシ―も同様。
途中のコンビニも混んでいる。
コンビニ前で、( -ω-)y─┛~~~~~2本。
トイレを考え、飲食はしない。
街の様子は、普段と全くかわらない。とても不思議な感じ。
通常生活のなかで、避難民達だけが大量に移動しているという、現実感のない、全く不思議な感じだ。
予想どおり、24時頃自宅に到着。
帰宅後、TVをつける。
ビールをグラスにつぎ、一口飲んで、鍋のハヤシをあたためる。
TVでは、それこそ現実とは思えない状況を伝えている。
とりあえず、飯食って、寝る。
明日、起きたら色々考えようと思った。考えても、無駄だけど。