なんか、ほっとした。

ここのところ、なんかつまらない話ばかり書いていたので、

少しほっとした話を。ノンフィクションです。

通勤で使っている電車内でのこと。

近くにいた小学校低学年くらいの少年と父親。

どういう話の展開かはわからないが、

少年は父親に「豆腐はどうやって出来るのか?。」

というようなことを話し始めた。

父親は、大豆から造るんだというような答えをした。

隣に、70代くらいの、

きちんとスーツを着こなした紳士が立っていたのだが、

その紳士が胸のポケットから名刺入れを取り出し、

その父親に名刺を渡しながら、少年に話かけた。

その名刺には、豆腐なんとか組合理事長みたいな、肩書きが書かれていました。

「お豆腐に興味を持ってくれて、どうもありがとう。
 おじさんは、お豆腐屋さんです。
 お豆腐の事で、何か知りたいことがあったなら、
 いつでも、その名刺の電話番号に電話をかけてね。
 なんでも答えてあげますからね。
 お豆腐を、たくさん食べてね。」

と言って、次の駅で電車から降りて行きました。

その初老の紳士から、お豆腐オーラが出て、
その少年に豆腐の疑問を父親に話させたのかもしれないなぁと、
俺は妙に感心しながらその光景を見ていました。

人と人を結びつける偶然の糸は、
オカルトでは無い気がします。

俺の今のかみさんとの結婚も、
とてもありえない偶然の糸に結ばれていました。

不思議なことはあるなぁ。