宗教団体のコマーシャル

はじめに、
文化放送と、ある宗教団体についてのネガティブな記事なので、読みたくない方は、素通りして下さい。

単純労働作業をしている勤務先で、
先輩がラジオで文化放送を月から土曜日、毎日8:30から17:30まで流しっぱなしにしているので、
仕方なく俺も毎日聴いている。

気になるのは、最近流れはじめたある宗教団体のコマーシャルだ。
以前は、その宗教団体関連の新聞のCMだったのだが、
何故か宗教団体本体のCMに変わった。

俺は、著しく反社会的な団体で無い限り、
その団体が一つの番組を買い取って放送することには、文句は無い。
何故なら、その番組を聴きたくなければ聴かなければ良いからだ。

しかし、宗教団体のスポットCMとなると、
これには大きな異議がある。
ランダムに放送されたら、こちらは防ぎようが無い。
いかなる宗教団体のCMにも、政治団体のCMにも、
俺は絶対に反対だ。
団体の存在に、政治的であれ、宗教的であれ、特定の主義主張が内包されていることが疑いようがない場合は、
コマーシャルを公共の電波に載せてはいけない。
特定の主義・主張の無い宗教団体があるとすれば、教えて欲しい。
教義があるからこそ、宗教団体が存在するのだと、俺は理解している。

少なくとも、俺が聴いている時間帯で、
午前中に3回、午後に1回は、
そのCMが流れている。
また、少なくともその団体以外の宗教団体のCMは、流れていない。
だから、目立つのだ。

スポンサーとなった団体がいかにしてマスコミに圧力をかけてきたかについては、
原発推進の電力会社がマスコミを抱き込んできた経緯により、
明らかとなった。
その内容は、先日、ある新聞のスクープ記事になっていたこともある。
従って、その宗教団体がどんなに素晴らしい団体であろうと、
同じ構図が成り立つ可能性は否定できない。
まして、コマーシャルというのは、
その存在自体が一種の洗脳であることも、明白と言っていいと思う。

ラジオではサブリミナルは効かないのかというと、そんなことは絶対に、無い。
一定のリズムやイメージに載せて商品名や団体名を連呼すれば、
あなたの記憶に必ずインプットされてしまうのです。
商品名の連呼については、俺は認めるというか、あきらめている。
それが無ければ、殆どのメディアは成り立たなくなる。
そうなると、国家のふるまいを知る方法がなくなってしまうので、
それもまた、困るからだ。

放送局が無神経に、
商品に買いたくなるようなイメージをつけてCMを流すのではなく、
商品名自体がある特定の主義・主張を含んでいることが明らかなCMを流すのなら、
聴いている俺も、無神経に色んな判断を下そう。

まず、その団体は、
そういった手法をとっても構わないと思っている団体であり、
俺みたいな拒否反応を示す聴取者はほんの少数だと考えているのかも知れない。

なんて、デリカシーのかけらもない団体なんだろう。

また、その放送局は、
金欲しさに魂を売り渡した会社だ。

従って、
チャンネル選択権を持たない俺は、明日からも毎日、文化放送を聴く事にはなってしまうと思うが、
ニュースを含めたあらゆる番組に、
そのスポンサーのバイアスがかかっているものと判断し、
一切の信用性を否定する。
又、その放送に関わる人達の起用方法にも、
見えにくいバイアスがかかっており、
放送全体が洗脳に関わっているものであると、判断する。

聴く側がどんな判断をしようと、自由なのだ

そして、
俺みたいな判断を下す人が少しでも増えてくれることを、
心から願っている。

文化放送番組基準第4項(39条)には、抵触していると、俺は考える。
信じない自由を侵されていると、俺は感じている。

又、39条を守るべきだと放送局が判断しているなら、
40条にも抵触していると、俺は考える。

宗教を神聖なものとして受け取らない人々の感情も考慮しなければならないからだ。

ちなみに、他の民間放送局の実情がどうなっているのかは、俺は判らない。聴いていないので;;。

以下、文化放送ホームページ「文化放送番組基準」より、項目を抜粋
4.宗 教
   (39条)信教の自由および各宗派の立場を尊重し、他宗・他派を中傷、誹謗する言動は取り
        扱わない。
        信教の自由には、宗教を信じる自由と同時に、信じない自由も含まれる。
   公共的性格を有する放送でも、信教の自由の趣旨は尊重すべきであり、信仰を強要したり、
   他宗・他派を中傷、誹謗することは避けなければならないとしています。
   (40条)宗教の儀式を取り扱う場合、またその形式を用いる場合は、尊厳を傷つけないよう
        に注意する。
   宗教は個人の内面的な問題として、信念であれ、情緒的反応であれ、
   ともかく神聖なものとして受け取られているのが実情である。
   したがって宗教儀式を取り扱う場合は、その人々の感情を考慮し、
   宗教の神聖・尊厳を害するようなことがあってはならない。
   又、神社・仏閣・教会、あるいは墳墓、その他死者および死者の霊に関係あるものの取扱、
   ならびに神官・僧侶・牧師およびこれに準ずるものを不当に愚弄したり、侮辱したりするこ
   とのないよう注意しなければならない。
   (42条)特定宗教の為の寄付の募集などは取り扱わない。
   新興宗教・既成宗教のいずれを問わず、番組内容として特定の宗教団体の為の
   寄付募集は取り扱わない。
   ただし、募集目的が社会福祉に貢献しており、適法なものは取り扱うことが出来る。