Google脳が何を思考するのか?

最近知ったことだが、
グーグルという会社が、その会社が提供している様々なサービスを利用する人間の情報を全て統合した。
怖いことに、メールや通信通話記録まで、検閲されるらしい。検索ワードどころではない。
とにかく、全て、検閲される。
手が付けられないほどビッグな会社なので、
買収できるサーバや情報サービス会社などをどんどん買い進めて、どんどん検閲するだろう。
また、利用者にとってもこれ以上便利なツールがないほどに、進化を続けるだろう。
利用者の増加が、即ち検閲量の増加だからだ。

これは、地球単位の人工知能の構築だ。
Eagle Eyeの世界は、現実化する。
衛星によって全地球サイズのほぼリアルタイムと言ってよいマップはすでに手にしており、
想像だが、
グーグルが持つ脳の記憶装置機能としてのハードウェアは、国家を超えて世界最大だろう。
目と記憶を手にしたら、次に必要なのは、心(こころ)だ。
そのアルゴリズムが出来れば、
擬似的な地球脳が出来上がる。

完成とはいかなくても、出来ただけでもその効力は国家を超えることが容易だろう。

検索ワードだけでは、ちょっと足りなかったんだな。
もうちょっと、個人の心の中身に踏み込みたい。

で、統合だ。

アメリカは、企業の資本市場独占についてはある程度厳しい姿勢をとってきたが、
情報の独占については、後手を踏んだ。
やや、手遅れとなった。

アメリカが国内法の改正によってグーグルの持つ力を利用するのではと恐れられているようだが、
もう、関係ない。
逆にグーグルが政府に圧力をかければ、グーグルが政府の代わりになれるのだ。

既に全知全能の神の不在が明らかとなった現在、
アメリカの信仰がどこに向かうのか、
その一つの現れが、グーグルではないかと、俺は考える。グーグル的思考というべきか。

国家の軍事衛星や通信傍受では、心までは見えなかっただろう。
常に人間の誰かが代理で思考して判断を下すので、
必ず多くの判断ミスがあったに違いない。

グーグル脳は、どうだろう?

自律的な思考を目指すのか、
それとも人間が命令して思考させるのか、
その場合、何を命令するのか?

「どうやって戦争をすれば”アメリカが望む世界”が維持可能な状態で全世界を攻撃できるのか」
などということを考えられると、ちょっと厄介だな。