あげます詐欺

足立区に住んでいる私ですが、昨日「時計あげます詐欺」に遭遇。
白い高級セダンが後ろからゆっくりと近づいてきて、
運転席の窓が開いて声を掛けられた。二人組の30代くらいの男だ。
なんか、道でも聞くのかなと思いきや、
「これ、売れ残っちゃって会社に持って帰れないのであげます。」
ケース入りの時計らしきもの。勿論、パチモンだろう。
実は会社の同僚がこれに引っ掛かって2万円を支払ってしまうというとんまな事件を知っていたので、
無視して車を離れた。
こんな古典的な詐欺にひっかかる人がいるもんかと思っていたら、
実際に遭遇してしまった。未遂だけど。

この話を帰宅後かみさんに話すと、
なんと驚くべきことに、うちのかみさんは若い頃、
同様の「反物詐欺」に引っ掛かったことがあるんだと。
「泣き売(バイ)」と呼ばれる、超古典的な手口だ〜。
会社が倒産して故郷に帰る金も無いので、いくらでもいいから買ってくれと泣き落としにかかる奴だ。
かみさんは、可哀想におもって、金を払ったとの事。
勿論反物は安物以下というべきものだったらしいが、
人助けをしたと思っていたらしい。
爆笑してしまった。

これは、万年筆とか、スーツとか、売り物にはいろんなタイプがある詐欺というか、
なんというか、遊びといってはいけないが、
犯罪になりそうで捕まえにくい手口なのだ。
現行犯ならば捕まえられるかも知れないが、
まさか時計を持っているだけでは捕まえられないし、
うちのかみさんのように犯罪だと気付かないことも多いし、
気付いたとしても恥ずかしくて人に言わないこともあるでしょう。

そういうパチモン以下のどうにもならない品物を専門に作る人がいるのだ。

まぁ、年末だし、世知辛い世の中なので、
皆さんどうぞお気をつけくださりませ。