受動意識仮説・補足

脳機能科学者を中心に、科学者達の間で哲学と科学をいかに融合させるかという議論が活発になっているらしい。
まぁ、それはそうだろう。
ゲノム解析の完了、fMRIという技術革新、iPS細胞等、
生命の科学的解明は猛烈に進んでいる。
「生命とは何か」という問題を考えるには、科学と哲学の両方を必要とするだろう。
受動意識仮説は慶應義塾大学理工学部の前野隆司教授の説だが、
私はまだ著作を読んでいない茂木健一郎先生も、哲学や宗教と脳機能を絡めたお話をよくされている。

さて、ここに紹介するビデオは、大谷大学の講演らしいが、
タイトルに親鸞という名前が含まれているので何か仏教の話かなぁと思われるでしょうが、
福岡伸一先生と、養老 孟司先生のお話に仏教の先生(名前を失念しました;;)が解説や質問を加えるスタイルなので、
日本における先端の生命にかんする哲学的議論になっていると思います。
私は福岡先生と養老先生の著作は読んだ事があり、「動的平衡」などの予備知識がありますが、
この講演はとてもわかり易いお話で、専門用語も殆ど使われていないので誰でも楽しめると確信いたします。
ちなみに、私の眼からは多くのウロコが音を立てて剥がれ落ちました。では、どうぞ。