呼吸方法(吐き切るべし)

以下の記事は僕個人の考えであり、投薬等医療行為を受けているかたは担当医師と充分な意見交換を行った上で、参考にして下さい。命を失う可能性もあるので。

僕は記憶の限り小学校3年生の時にアレルギー性喘息と診断され、
体質改善の為の定期的な注射、通院でのネブライザー(薬品吸入器)、発作時の夜間診療での点滴、或いは静脈注射、慢性的な投薬、と、色々試してきた。
残念ながら成人後も持ち越してしまい、
サルタノールスプレー(発作止めの吸入薬)は、肌身から離していない。

もう僕は50歳を超えているので、小児喘息のことは言及できないが、
僕と近しい年代で、今尚喘息に苦しむ人の為、
僕の経験を書いてみます。

20年前くらいまでに、2度ほど酷い発作にみまわれ、救急車に乗ったことがある。
そのうち一度は、発作中ではなく、普段の薬をもらいに病院に行く途中で、
横断歩道を越えれば間もなく病院に着くという信号待ちの間に急激な発作が起きて、
付近を歩いていた人に頼んで公衆電話で救急車を呼んでもらった。

さて、ここ3年くらい、飲み薬も、吸入薬も使っていない。
僕が普段使用している薬は、
テオドール、メプチン、ホクナリン(飲み薬、貼り薬)、オノン、サルタノールスプレーである。

テオドールを常時飲むというのは、医師と相談の上、かなり前に、やめた。
実感的効果が、全く無かったからだ。
メプチンとホクナリンは、発作中でも効果がある。少しドキドキと心臓に影響があるが、
適切な量を飲んで安静にしていれば、発作は止まる。或いは、危機的状況から脱出できる。

サルタノールみたいな発作止めの吸入薬は、劇的にきくけど、
それに頼るのは非常に危険である。
ようするに、きく程度の発作であれば必ずきくが、その程度を超えてしまうと何度吸入しても効果がなくなり、かえって逆効果となる場合もある。

オノンというのは、比較的新しいアレルギー全般に使用されている薬らしいが、
僕はこれを飲み始めてまず花粉症が治った。
飲んだから治ったのか、加齢が原因なのかはよくわからないので、
単なる花粉症の方が飲んだらきくのかどうかは、本当にわからない。

という訳で、以上の薬を、飲みきる前に必ず病院で投薬を受けるという生活を、
数十年続けてきた。

しかし、ある呼吸を自分で始めてからは、
大きな発作は無いし、もう薬も飲んでいない。貼ってもいない。
要するに、喘息のために病院へ行っていない。
段階的ではあるが。

毎月行っていたのが、数ヶ月に一度、半年に一度、一年に一度、といった感じだが、
確実に減っている実感があるのだ。

以下は、発作中にはやってはいけない。命を失う恐れがあります。
発作が起きそうだなというとき、試すべし。
重大な発作は、大体起こる前兆がある。
低音の喘鳴(ぜろぜろ、ごろごろといった気管が鳴る音)から始まり、
これが高音(ヒュー、ヒューと笛のような音)になると、危険信号。

やばいなと感じ始めると、つい、息を吸うほうに気がまわる。
これは、間違い。
吐き切ることに集中すべし。

右肺、左肺両側で、同時に発作がはじまることは、経験上は少ない。
まぁ、両方ならそれでもいいのだけど、
全力で息を吐き切る。

腹筋に力をこめて横隔膜を上に(肺側に)押し上げるつもりで、
肩に力をこめてやや肺を押しつぶすようにして、
とにかく喘鳴を鳴らしきるつもりで、
肺の中の空気を全部出し切るつもりで、
息を吐き切る。
苦しくなったら、ちょっと息をすって、
さらに肺を押しつぶすように、吐く。

軽度の発作的前兆は、これで消え去る。

要するに、いきなり重篤な発作が起こることは稀なので、
軽度のうちに芽を摘み取るのである。

まぁ、とにかく僕はこれでうまく行っている。

くれぐれも、投薬中のかたは医師とご相談の上、お試しあれ。
発作が起きてしまっているなら、
飲み薬や吸入薬にたより、無理せず救急車が必要なら呼ぶべし。

僕が言っているのは、
そういった緊急時以外のときの、対処法であります。