好きになりすぎて

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これは、カマキリの願いなのだろうか。
それとも、お花の魔法か。

「あんなに綺麗なお花になれれば、寄ってくるもん食い放題だなぁ。」
或いは、
「あんなに綺麗なお花を汚すもんは、おいらが絶対に許さんぞよ。」

「おぬしなどにうろちょろされては、みどもの誘惑のじゃまであろうが。せめて姿を装って参るが良い」
或いは、
「そなたのまわりには何者も近寄らぬであろう。みどもの中に入るが良い。そなたは生まれ変わる」

うーん、どっちだ。或いは両方か。

葉のみどりは、身を守る色だろう。焼け死なぬように。
全ての光を受け、全てを吸収しているのなら、僕の眼には黒く映るに違いないから。
受けきれぬ光が、みどりとなって反射している。
海の底にいるときから、僅かずつ、確実に増やし続けてきた大切ないろなのだ。

はるか遠い昔、植物と真逆の生命が初めてそのみどりに出会ったとき、感動しただろう。
みどりなくしては、生きられるはずもなかったから。
神と子は、確かにそのときに存在した。
そして、やがて全部いなくなる。

なんども、なんども繰り返してきた。
全体が、全体として次の世界を夢見ながら。

僕達の進化というのは、
絶滅の記憶に違いない。

今僕が見ている世界は、全てが進化の頂点にある。
進化と呼ぶのがあまりに恥ずかしければ、結果と呼んでも構わない。
環境が許す、世界の全ての精一杯の姿に違いないのだ。
何か一つだけの突出は、絶対に許されない。

というか、突出など、存在し得ない。
全体が、突破していくのだ。