たぬき


西川たつさんの、「たぬき」
まずは、秘蔵テープをアップされ続けておられますOGURA氏に感謝するしかないわけです。
前半は落語で、たぬき本編は26分14秒あたりから。
早起き名人会はとても解説が良いので、ほんとに私のようなビギナーには貴重な音源であります。
この回も円楽さんのお話が面白いので、是非本編前からお楽しみ頂きたい。

私は三味線の知識、経験ともほぼゼロなので、聞きかじりだけで何か言うしかないのだけれど、
こりゃ凄い。
西川さんの師匠、立花家橘之助さんは更に凄いという話なので、そりゃもう、けんとうもつかない。

最初の「ジャン」とばちが入ったところで、「お見事。」と言いたくなる。
ウタと三味線の両方、つまり弾き語りなのだが、
この作品は弾き語りでなければ、うまくいかないだろう。
二人で演じては、どこまで合わせても微妙な呼吸は生み出せないだろう。

これね、ほんとに私には、ぶんぶく茶釜から顔手足を出したたぬきが日の丸の扇子を広げて、
「あらよっ、ほいほい、おっとっとっ。」と、
三味線の棹の上を行ったり来たり、ピョコピョコ踊る様が見えますよ。

三味線の曲弾きっていうんですかね、
あらゆるテクニックが詰まってる。
おさえのほうだけじゃなく、ばちのほうも何か擦ったり、ぶつけたり、
ギターで言えばグリッサンド、ハンマリングみたいな左手のテクだけじゃなく、
ピッキングミュートとか右手のほうのテクもいっぱい詰まってる。

じょんがら三味線っていうのも凄いけども、
こっちも凄い。

音楽っていうより、舞台表現なんですよね、視覚的な。

まぁ、能書はいりません。邪魔だな^^。

=========おしまい=========