夏の終わり

夏の盛り。終わりが始まる。

陽射しが角度を変えて、葉が返す緑は翳を薄くしながら、

表面の眩しさ、白を増して行く。

眩さの中で、景色は輪郭を滲ませながら、

記憶へと溶け流れ込む。

まもなく風が、秋をつれて来るだろう。

夏の終わりは、胸が痛い。


ゴメンね、ユカリ。