今週のお題「一番古い記憶」
はてなダイアリーのお題に、初めて答えてみる。

記憶というのはとても難しい問題で、人間の無意識の部分をどうすんのかという問題が立ちはだかる。
更に、無意識以前、例えば胎内。着床。発生。精子卵子。DNA。
生き物の歴史を遡ろうとすると、それは地球の歴史に結びつく。
この方向は、キリが無い。必ず宇宙の起源。では宇宙の始まり。で、その前。え?その前、何?
厳しく記憶を辿ると、想像力だけでは、もう辿れない。言葉の限界だと、僕は思う。

区別するという運動が、何処かで始まったという風にしか、僕には考えられない。

その、宇宙が、何故か始まった区別に従って、その結果が僕達なのだから、
僕達も、その区別の運動に従っているとしか、僕には思えない。

僕の中の、個人的な記憶のイメージは、
3歳くらいの時に住んでいたアパートの二階の窓から、「おかあさ〜〜〜〜〜ん。」
と、泣いていた光景だ。

僕がここから離れられないのは、これはテレビで見た人も多いと思うのだけど、
この前の、大規模震災であった津波の報道の時、
女の子がね、「もう、お母さんがみつからない、おか〜〜さ〜〜ん」
で、それ見ているのは、自分は安全な環境で、テレビを見ている僕だ。

泣いて始まってるはずだろ?記憶は。突き詰めれば。

違うのかな。

そこから、すべてのトラウマが始まったはずだと僕は思うし、
トラウマのくだらなさは、きちんと整理すれば、きちんと受け入れられると、僕は思う。

なんか、トラウマに色を付けて、煽る人達がいるだろ?

それを、馬鹿だと突き放せばいいんだ。