職人とは

手作りの作業をしている人は、
確実に、或いはうっすらと、感じている事があるはずだ。

別に、芸術家である必要など、無い。

こつこつと、作業するだけだ。

綺麗な仕上がりを目指して。

綺麗とは、

速いとか、
強いとか、
評価とか、
報酬とか、
全く関係が、無い。

問うのは、自分の基準に対してだけだ。
必ず、職人は、そうであるはずだ。いや、そのはずだ。

綺麗でなければ、だめなのだ。

その為に、
道具を揃え、道具を整え、不必要な怪我をしないように体を準備し、
他人の経験を踏襲し、
他人の経験を体験しながら付け加え、削り取り、

そうしているうちに、必ずこうせよという命令のごとく、
創造の芽が出来る。

それしか、道は、無いだろう。

苦労は多いが、
綺麗に接近する喜びは、非常に大きい。

究極は、自分が綺麗になることだ。
しかし、それは無理だろう。

綺麗に憧れるのは、自然で、美しい。