オニの系譜 その2

日本の太平洋沿岸に存在する、とある岬の真下に究極の離岸流がある。
地元の漁師は、澪と呼び、
その岬から身を投げた者は、決して浮かび上がらないと言い伝えられている。
その離岸流が究極のものであることは、真実である。
つまり、地球の海における流れの中で、そこの澪ほど強力なものは存在しない。

その流れの遥か沖に、究極の海底の裂け目があり、
そこに「ハマグリ」が、おる。

我が合羽一族の呼び名が本来ガッパであることと同じように、
ハマグリの呼び名の由来は美しい。

ハマグリは、「狭間繰り」を当てる。
ハザマクリが、ハアマクリとなり、
何故か濁点がサからクに移動しながら復活して、ハマグリとなった。

一応、ハマグリの意味を講義しなければならない気がするので、
次回はハマグリの講義になる。18禁的な要素を含む。

童話と言いながら講義に変換するのは、
童(わらし)のもつ気まぐれさによるとしておかないと、
もう、今書いている時点で整合性が無視されている。

=========次回に続く===========
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