オニの系譜 その3

オニは、化身を世界に現している。

ハマグリは、やはり蛤を化身としており、
海の家で卓上コンロで焼かれるのも良いし、
はますいを高級料亭で出されると、
もう、なんというか、脳が揺れるくらいに、美味い。

ハマグリの講義を始める。
澪の遥か沖にある、海底の絶望的な裂け目に、
真のハマグリ、つまりオニとしてのハマグリが、おる。

ハマグリは、吸い込み、吐き出す。

その律動を支えるものは、「潮招き」という、僕(しもべ)達である。

僕(しもべ)とは、オニが集める化身以外の生き物たちであり、
つまり、ハマグリの為だけに存在する、生き物側から差し出された奴隷である。

奴隷という言い方はとても嫌な印象があるけれど、

生命の成り立ち型として、仕方ない部分がある。
犠牲は、美しい姿としか、言いようが無い。

あ、また脱線しているが、
ハマグリは、
そもそも、とてつもなく巨大である。

今回がここまでなのは、
まきがいが酔っ払っている為である。

今回は18禁になるはずなのに、全く違う。
脱線は、まきがいにつきもので、いつも酷い。

=========次回に続くはずだ==========
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