オニの系譜 その4
潮招きという蟹は、片ばさみが異様に大きい。
生き物が備えているアンバランスには、必ず意味がある。
離岸流に沿って、大量の潮招き達がハマグリに向かう。
もちろん、ハマグリは全てを吸う。潮招きだけじゃない。
全てを吸うから、究極の離岸流なのだ。
ここで重要なのは潮招きなので、その話をしているだけだ。
潮招きは、ハマグリの外郭に、大きな方のはさみを掛ける。
掛けきれないものは、吸われる。全てのものと一緒に。
但し、吸われたからと言って、喰われるわけではない。
やがて吐き出されるだけだ。
しかし、潮招きは本能に従って、
外郭に片側のはさみを掛けたまま、
流れに抵抗しようと必死にもがく。もがいても、蟹本人にとっては何の意味も無いのだが。
しかし、それが彼女を刺激する。
外郭の中の、柔らかな筋肉を。
その刺激が彼女を絶え間なく律動させ、
地球規模の馬鹿でかい海の律動を産み出している。
横山まさみち先生の、エロ漫画そのままである。
あっちは、オットセイだけれども。
ハマグリとは、究極の、母なのだ。
=======まだまだ続く=========
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追記by海底まきがい
こんなこと書いてたら、リアルにパソコンが壊れた;;。
新しいパソコンで、やっと書き始めてみた。
オニは、やはりタブーなのか。
また壊れたら、ちょっと怖い。