解散詐欺 再び

あるグループが解散するという噂が飛び交い、
そのグループ全員が「僕たちは解散しません。」という宣言をして、
やっぱり解散しますということになったらしい。

ゴシップ新聞でしか読んでいないが、
記事内容に、ちょっと気になる部分があった。

噂の時点で、
彼らを国民的アイドルだと認めさせたらしい一枚のシングルCDを買うことが、
彼らのグループとしての存続を求めるファンの心意気を示す行為のひとつらしく、
現実的に売り上げたらしい。

そして又、
やっぱり解散しますということになって、
またそのシングルCDが、売り上がっているそうだ。

CDは、以前のものをただ複製するだけ。
勿論販売権を持っている側だけが、その利益を得たはずだ。

噂が広まっちまった時点で結ばれていた契約先との契約の遂行が怪しくなり、
キャンセル出来る契約を廃棄するまでの時間稼ぎの為に、
「僕たちは解散しません。」というTVでの宣言があり、
事務所と契約先の契約廃棄に関わる部分がある程度クリアされて、
なんとなく解散だということになったのだと、推察する。

何かよくわからないメンバー個人の報道向けFAXとか、コメントとか、
内容もよくわからないけど、
「解散します。」という決定的な何かが無いので、
まだ本当に解散するのかどうか、判らない。しかしさすがに、もう解散するだろう。

メンバー個人に付けられた名前は、そのままだろう、今のところ。
グループ名だけが、その名前を使う商売としては消滅することになる。

では、CDを現実的にもう一枚買った国民の気持ちは、どこに行くのだろう。
「もしかして、チャートで1位になったら、解散しないかも知れない。」と思って、
一人で何枚も買った人の気持ちは、どこに行くのだろう。

解散しません詐欺に、解散します詐欺が重なったことにならないだろうか。

何の宣伝投資もせずに、そのCDが突然売り上がったならば、
その現実から利益が出たならば、その利益を受けた団体は、
その利益の全てを、
例えば「24時間テレビ」等、に寄付するのが良い。

私は個人的に、国民的アイドルを認める国民ではないので、
それを認める国民はこういった事件をよく考えて、
国民的行動のありかたを再考したほうが良いのではないだろうか。

何で、全く同じ工業的複製品を、何枚も買ってしまうのか。

湖池屋のポテトチップスが好きで、
いつもそれを買いますという態度とは、多分、違う。

私は、マックのビッグマックをよく買うし、
同じ態度で、モスのスパイシー・モスチーズ・バーガーを、買う。
それ以外は、買わない。

トヨタも、ソニーも、アップルも、ニンテンドーも、最高だ。

でも、買うのは、必要な時に、一個買うだけだ。

不必要に、二枚は買わない。