思考停止ワード

言い換える度に、縮める度に、元の意味は失われる。
翻訳する度に、頭文字だけにする度に、元の意味は失われる。

女子高校生売春⇒援助交際⇒援交。
「女子高校生売春って、やばくね?」
「あはは、そうじゃんね。女子高校生なんて、誰も言わねーし。せめて、女子高生だよね。」
「先輩がさ、バイトより援交やれって言ってんだよね。」
「援交ってさ、イケてるよね。みんなやってるしー。」

ファイア⇒レイオフ⇒リストラ。
「一年前、首にされた。」
「オーマイガッ。」
「でさ、職安行って、一週間勤めたんだけど、レイオフだってさ。」
「あ、そうか。ちょっと待ってれば、またそこに勤められんじゃん?」
「だけどさ、また職安行ってみたらさ、次の勤め先紹介されてさ、そっちに就職したんだ。」
「良かったじゃん。」
「それがさ、一週間で、リストラされた。」
「首吊るしかねぇな。」

ホモ・レズ⇒ゲイ⇒性同一性障害???⇒LGBT
LGBTって、何?」
俺「よくわかんない。」

UN
俺「意味無いんじゃん?」

UNTAC
俺「うううううう。」

戦略的互恵関係
俺「それさ、英訳できないぜ。」

一万ドル⇒チップ⇒バカラ
俺「しびれるゲームだぜ。」(俺には在りえない状況)

1000円⇒250個⇒チーンジャラジャラ
俺「もうちょっとで、確変引くはずだ。」

変換される度に、ガードが下がる。
価値や、意味は、失われる。

変換されていると、思わせることも出来る。

俺に任せてくれれば、
そんな言葉なら、無数と思えるほどに、生み出して見せよう。

戦略的互恵関係とは、
テーブルの上では笑顔で握手しながら、
テーブルの下で蹴とばし合うだけなのだから。