ケイコ・リー

ヴォイセズ~ベスト・オブ・ケイコ・リー ヴォイセズ~ベスト・オブ・ケイコ・リー
初めてのアーティストを聴くとき、とりあえずBEST盤に手が伸びちゃう事ありますが、このアルバムは別格。なんという切なき歌声、そして選曲のはまり具合。
特に13番目の、DISTANCEは、素晴らしい。もともとケミストリーのための書き下ろしらしいですが、今回は彼女のソロ&英語詞です。美しいピアノと独奏の弦が、切なさに深みを増しています。

酷い事が続いて誰にも言えない程疲れ果ててしまった時。
二度と手に入らない大切な何かを失ってしまった時。
悲しみを乗り越える為に、流す涙が必要な事があります。
そんな独りきりの夜に、間接照明以外のすべての明かりを消して
ロックグラスに大きく砕いた氷を入れて琥珀色の液体を注ぎ
少し口をつけてため息をつき
このCDをセットしたら13曲めを選んでリピートボタンを押して
永遠に繰り返すこの唄を聴くんだ
もうひとくち、飲みなよ
いいんだよ、泣いちゃって 
誰も見ちゃいないし、我慢なんて必要ないよ
ここを乗り越えなきゃ、明日に進めないよ
ひとしきり涙を流したら
そのままベッドに入って、きょうは眠りなよ
きっと、明日は
新しい何かが、見つかるよ
皆そうやって少しづつ
歩いてるんだ