アランフェス協奏曲

アランフェス協奏曲アランフェス協奏曲
このアルバムを聴いて最初に感じたことは、スティーブ・ガッドによるドラミングの素晴らしさ。ブラッシュワーク、トップシンバルの打ち方、ハイハットを細かく裏で踏んだりと、超絶テクの連続で、豊かなイメージでドラムの魅力が表現されています。特にスネアが印象的で、非常に乾いた、かつ深みのある音で鳴らされています。そういえば、ジャズドラムの人って、スティックを片手でくるっと持ち変えるよね。リムショットから普通のスネア打ちに変える時なんかに。あれ、かっこいいよな〜^^ため息でちゃうくらい。
アランフェス協奏曲以外に3曲収録されてますが、そっちがまたかっちょいいんだね。真夜中のがらすきのベイブリッジ湾岸線あたりを制限速度を大きく越えてぶっとばしてる感じですな。ノリのいいジャズアルバムは、ほんとにドライブに合います。はい。(制限速度は守りましょう)
んで肝心のアランフェスですが、この切なさを表現する言葉がありません。全プレーヤーの心がひとつにまとまる統一感、自分の持てる感性の全てを動員して最高のプレーを表現しようとする意気込み、そしてそれらを支える編曲、全てがシンクロするその瞬間に立ち会える喜び。。。
ジャズに興味を持てない方、是非聴いてみて^^損はさせません。
美しい芸術は、出会う者の心に必ず何かを残してくれるはずだと、私は考えます。終わり