つなみてんでんこ

世の中が変わったのか、俺が変わったのか、或いはその両方なのか見当がつかないが、
途方も無く今の日本の世の中に違和感を感じる。

TV、新聞、ラジオといった大手メディアは、特定の広告主に占拠されてしまい、

事実を事実として伝える能力を放棄したとしか俺には思えない。

政府などの国家権力は、俺の味方になどなりっこない。

かと言って、ネット情報は、本物とガセネタの区別をつけられない。

情報の洪水だ。頼りになるのは、自分の判断力のみ。

あ、そうか。

「つなみてんでんこと」、同じなんだ。

津波が来そうな地震が起きたら、親、兄弟、先生、他人、誰の言うことも聞かずに、
自分の命を守ることだけを考えて、
自分の判断で、逃げろ。

俺は、「つなみてんでんこ」という語句を、そのように理解した。

自分の判断力に自信が無いと、
自分自身の命さえ守れず、
まして、大切な家族の命を守るなんて、到底できっこないな。

それじゃ、どうしよう。困った。

キーワードは、「判断力」

それを身に着けるには、勉強するしか、方法が、無い。

俺は、薄給サラリーマンなので、金も暇も、非常に少ない。

学校に行かずに勉強するには、本を読むしかない。

よし、取敢えず、「小室直樹」を読んでみるか。

俺がTVや新聞やラジオやネットでしゃべっている人の中で、
かろうじて、
「この人は偏見が少ない意見をしゃべっているな」
と思った人達が、小室直樹の本を薦めている。

そして、図書館で借りまくる決意を固めた。

結果がどうなるのか、これもまた見当がつかない。

今のところ、数冊読んだだけで、世界を見る入り口に近づいた実感が、ある。

俺は、何もわからず、大きな流れに身を委ねるのは、
絶対に嫌なんだ。