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ちなみに、
出版の時系列や、自分の興味などを全く無視して図書館の蔵書検索に並んでいる順番で読んでいるので、
あちらこちらに時代が飛んで、俺としては面白い読み方だが、書評には全く不向きな読み方です。
まぁ、そもそも俺の能力では感想文さえ難しいが、
読んだ本は書いておかないと、ダブって借りてしまう恐れがあるから;;。
では、
- 作者: 小室直樹
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1985/04
- メディア: 単行本
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日本近代史を理解する上で、天皇制については外すことが出来ない。
しかも、学校では表面的にしか習えない。
例えば、自分の子供に、
「天皇って、何?」
と聞かれて、答えられる日本人は、非常に少ないでしょう。俺も、そのうちの一人。
幕末、明治、大正、昭和、その時代の日本人が、天皇の存在をどのように実感していたのか、
その時代に自分が戻れない以上、文献に頼るしかない。
俺は小室先生の意見を尊重しますが、勿論、異論もあるでしょう。
確実に言えるのは、
「大きな戦争で負けてしまった国家の皇帝が、そのまま生き残った例は非常に少ない。」
という事実でしょうか。
その意味において、日本の天皇制が存続出来ていることが奇蹟であって、
尊重すべき制度なのだと、俺は思います。
また、この本を読んで、昭和天皇が好きになりました。
俺が直接知りえたメディアからの昭和天皇は、晩年の姿でしたが、
飄々として、なお威厳は常人を逸するものがあり、
例えば、「あっ、そう」という受け答えなど、
途方もないユーモアセンスを持たれている方なのではないかと勝手に感じていました。
これ以上の感想は、俺には難しすぎて、言及をあきらめます;;。
- 作者: 小室直樹
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2003/12/19
- メディア: 単行本
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「日本を成り立たせたい」
という一点なのではないかと、感じています。
この本で、古典派経済学者、マルクス、ケインズ以降、そして日本の数少ない経済・社会学者の巨匠が紹介されますが、
小室先生が言いたいのは、
「お前ら、大丈夫なのか?このままで」
という、日本人への問いかけなのではないでしょうか。
シュンペーターの資本主義滅亡モデルそのままに、現在の日本は滅亡に向かっていると思えます。
しかし、これまで読んだ中では、
日本を滅亡から救うための、
「家産官僚制度」から、「依法官僚制度」への移行の方法については、答えがありません。
そこさえクリアできれば、日本が経済問題だけではなく、おそらく抱えている全ての問題が解決されるのではないかと思います。
外交、教育、宗教、経済、あらゆる場所に、家産官僚制度の弊害が見られます。
俺が不思議に思うのは、日本の官僚は勉強する能力において、
まぁ、東大法学部等に合格できるほどなのだから日本のトップレベルにあり、
俺が表面上知りえたケインズ、マルクス、マックス・ヴェーバーその他の理論は知らないはずが無く、
尚且つ、現状の日本が問題山積のまま進行している点にあります。
おそらく、官僚の中から、新しい動きが見られるはずだと、期待したいのです。
今のままでは、おかしいはずなのです。
では、また2冊、借りてきま〜〜〜す。
========オシマイ============