非常事態宣言が必要

国民のための経済原論〈2 アメリカ併合編〉 (カッパ・ビジネス)

国民のための経済原論〈2 アメリカ併合編〉 (カッパ・ビジネス)

 
 サムエルソンの定理と比較優位説を中心に、日本人に現代の経済状況を解らせようと解説した本ですが、
 他の小室著作と重複するので、内容は割愛します。
 私にはまだまだ浸透したとは言えないけど、
 とにかく色々読んでいるうちに解ってくれることを自分自身に期待するしかない;;。
 最後の部分で、ロシアにルーブルを放棄して貰って円を共通通貨にして、
 ロシアを経済的に日本が支配してアメリカに対抗しようという話が出てきますが、
 現実的にはとても無理だと、私は思います。

国民のための戦争と平和の法―国連とPKOの問題点

国民のための戦争と平和の法―国連とPKOの問題点

 これは為になった本です。
 平和を考えるのは、戦争を考えることと同一であって、
 国際法というのは、
 大きな戦争があるたびに、
 戦争を未然に防ぐ為の条約
 戦争をしているときの国家の振る舞いに関する条約
 戦後処理の為の条約
 などを作りながらが、だんだんと出来上がってきたもので、
 現在の日本が結んでいる条約は、
 その条約の締結国に対して、
 自国民に、その法を衆知させることを要求しているにも関わらず、
 日本では、
 国民の大部分が教えて貰っていないという状況にあることを知っただけでも、
 大きな意味がありました。

さて、読んだ本に関することは、今回はおしまいにして、
日本の原発事故に対する政府の対応や、マスコミの世論誘導に関して私が抱いている考えを、
書いてみます。

民間企業で働く人達が、
何故自分の生命の危険を冒してまで、
日本の為に働かなければならないのだろう。

今回の事故で、東京電力の幹部が全面撤退を考えたことが問題視されているように報道されているが、
現場で働く側から考えたら、本当に危険なら、全面撤退なんてあたりまえだろう。

なんで命をかけて働かなくちゃならないの?

日本の公務員の中には、
警察や消防、自衛隊など、
生命を賭けて国民の為に働いてくれている人達がいることでしょう。
民間でも、医療関係などにも、おそらく、いるでしょう。
しかし、
その人達だって、強制的に働けと言われたら、嫌だと思う人がいても当然の事です。

なのに、一民間企業である東京電力の社員が、生命を賭けて働く義務など、
絶対にありません。

私が命を賭けてする仕事を考えた場合、
それは、戦争しか、ありません。
戦争になってしまえば、私も戦うかもしれない。たとえ、自分の戦力が乏しくても。

今起きている原発事故は、私には戦争だと思えるのです。

日本に戦時法が無いのなら、非常事態を改めて宣言して、
特別に臨時法を作って、
政府の管理で、現場作業員の方たちを、守って下さい。

きちんと、自分の生命を賭けても作業しようという環境を整えること、
それは、現場の報酬や、
万が一、自分の生命を失ったりした場合の保障などですが、
きちんと政府と契約を結べる状況を、政府が作るべきです。

徴兵ではなく、取敢えずは、志願兵の形で。

足らなければ、徴兵も、やむをえないかもしれません。

積算放射線量の問題で、
いずれ作業員が不足することは、明らかではないでしょうか?

なんで民間に任せきりになっているのか、
私には解りません。

このままだと、非合法な形で作業員が泣き寝入りしなければならなくなることが、
火を見るより、明らかではないのでしょうか。