リズム感は天性のもの?

音楽、運動、演劇、舞踏等、
あらゆる表現(自分以外の他者に、自分の思う何かを伝えようとする行為)全てに共通して大切なのが、
リズム感。

ただ単純に人前で話す時でさえ、テンポや抑揚など、リズム感はとても重要です。
リズム感を意識するだけでも、
他者に与える印象は、大きく変わります。

「間」とも、言われますね。

俺は演劇などは専門外なので、
ギター演奏など、音楽に限って書いてみます。

ピアノは両手(ペダルも含めると足も)共に、音程を奏でると同時に、
リズムを刻むことになります。
だから、ピアノは打楽器だと、言われますね。
(俺はそうとは思いませんが;;)

ギターは、左手はハンマリングやタッピングを使用しなければ、
リズムを刻むことはありません。

右手が弦をはじく事で、リズムが生まれます。

従って、リズムをキープする為に重要なのは、右手の動きです。

プロの演奏を見ると、
当然のことながら、「うまいな〜〜。」って思うよね。

何で間違えないんだろうって、不思議だよね。

実は、細かな間違いは、有ります。

但し、絶対に間違えないのは、リズムです。

要するに、絶対につっかえないのです。

ピアノで言えば、タッチは間違えても、流れはそのまま次の音へ進むように
訓練しているのです。

演奏を大きな流れとして理解しなければなりません。

ギターは、
左手の押さえが難しかったり、動きが速かったりして、
左手の練習が重要ですが、

実はパフォーマンスとして重要なのは、右手なのです。

絶対に、右手のリズムは、間違えてはいけません。

そこを守れれば、人前で演奏出来ます。
自分のギターに合わせて、歌ったりも出来ますよ。

例えば、バンドでギターを弾く時など、
自分の技術がバンドのレベルより低くて間に合わない場合、

それでもどうしてもライブが決まっちゃったりしている時は、

左手はある程度我慢して、右手のリズムキープのみ、練習しましょう。

そうすれば、一応バンドに迷惑はかかりません。

リズムが狂うと、見ている他者も、あらっと、ズッコケルのです。


さて、リズム感ですが。。。。。
天性も、もちろんありますな。

感覚としては、
自分の演奏の動きの外側(意識の外側)に、
本当のリズムを造る必要が、あります。

その外側のリズムに、自分の演奏を乗せていくのです。

訓練としては、フットリズムですね。

左足で4ビート(或いは8ビート)を刻んで、そこに演奏を乗せてみましょう。
左足が刻むリズムは、最初は正確でなくても構いません。
但し、手のリズムに釣られて、足のリズムが狂ってはいけません。

そうすると、意識の外側にリズムを造るという感覚が、少しずつ掴めると思います。

メトロノームの使用は、俺はやったことはありません。

俺は、ドラムをやっていた経験があり、
比較的、リズムは狂わないので、
メトロノームの必要が無かったのかも、知れません。
ちなみに、ドラムは左足で8ビート(それ以上も、あるかな;;)刻めないと、
演奏できません。

クラッシック畑の人がメトロノームを使用するのかも知れませんが、
想像ですが、
それはリズムキープの為というより、
タッチを平均化する為に、使うのではないかと、思います。

プロも、フットリズム使って演奏する人はたくさんいますよ。
特に、スタジオミュージシャン系の方々は、
ギターに限らず殆どじゃないかな。

フットリズムを使ったほうが、圧倒的に楽だから。
コンピューターのリズムに合わせたりとかも。

下はMasa Sumideさん。


このノリが理解出来れば、
別にフットリズムを刻まなくても構いません。
彼は膝でリズムをとっています。
右利き用ドラムのハイハット(左足)の使い方と同じです。

フラメンコの神様、パコ・デ・ルシアのフットリズムは、見事ですよ。
フラメンコは足踏みをパーカッションとして使う場合も多いので、
ダンスのステップや、タップと同様な、美しく、正確なフットリズムを刻みます。

で、何が言いたいのかというと、

人前でやるパフォーマンスで、つっかえてはいけません

と、いうことですな。

野球でも、内野のボール回しなど、徹底的に反復するでしょ?
あれも、反射的なリズムを造っているのだと、俺は思うのです。
カキーン、スパッ、シュッ、スパッ、シュッ、スパッ  アウト〜〜〜ってね^^。

美しいゲッツーは、美しい音楽と同一のものだと、
俺は思うのです。