押尾コータローさんアレンジの戦場のメリー・クリスマスの完全コピー演奏に挑戦しよう!!

練習するためにヴィデオを見るなら必ずギターをお手元に置き、
ちょっとずつ弾いてみながら見ると、練習効率がアップします。
尚、この項目は内容を不定期に更新しています。
思いついた箇所を、書き加えたり、映像を追加したりしていますので;;。
記事の最後に、俺が弾いたやつを載せてます。

本題に入ります。
まず、演奏全体をご覧あれ。奏法解説はその後^^。

んで、押尾さん(以下”Oさん”に省略)自身による奏法解説が2本

更にTAB譜はこちら
http://guitarlist.net/modules/pico/index.php?content_id=94

このTAB譜を使って奏法説明するので、面倒ですが,各自方法を調べて頑張って印刷しちゃってね^^。

チューニングは譜面の通り

指記号は、右手 親指⇒p、 人差し指⇒i、 中指⇒m、薬指⇒a、小指⇒ch
     左手 親指⇒① 人差し指⇒②  中指⇒③ 薬指⇒④ 小指⇒⑤

では、始めます。
奏法解説はSECTION;1〜SECTION;11まで。
イントロ、テーマ、アドリブ、エンディングなど、曲構成別に、
TAB譜の小節進行(譜面上部にふってある番号)に合わせて解説します。
曲構成タイトル後の( )内は、最初のビデオのタイムライン。
SUBTITLEは使用される主な奏法名

☆SECTION;1 1〜6小節 *イントロ(0:00〜0:49) 
  SUBTITLE;アルペジオ

1〜6小節がイントロになります。
アルペジオ(分散和音)ですな。
押尾さんは3フィンガー
(右手親指p、人指し指i、中指mの3本の指を使って、通常pがベースラインを弾いてリズムを作り、i,mが和音の高音部を弾く奏法。大雑把に言うと、6〜4弦をpで弾き、3〜1弦をi,mで弾く)
で弾いてますが、
別に4フィンガーでも構わないと思います。

最初の1小節のみ右手の運指を説明すると、
p+i, p, i, m, i, p, p+i, p, i, m, i, p(3フィンガー)で、
p+m, i, m, a, m, i, p+m, i, m ,a, m, i(4フィンガー)となります。
ここは弾き易い方で構わないんじゃないかな。

が、しかし、
どちらかに絞ったほうが良いと思います。

リズムが狂いにくい方を、選択して下さい。

アルペジオは、基本的に
一つの弦に対し、一つの指を使うのが基本なので、
極端に言うと、和音以外は一本の指で弾けちゃうんだけど(ピックで弾くように)、
それやると、かっこ悪い;;。

このTAB譜では1弦の音全てが右手タッピング(以下R.T.に省略)になってますが、
close-up版では普通に弾いてます。
右手ですが、小指をボディーに立てたほうが、確実に運指が安定します。
もし譜面通りR.T.するなら、mですると右指の運指がスムースになると思います。
でも、ここでタッピング使うのは結構難しいぞ。

まぁ、タッピング使った方が右手のアクションが大きくなるので、観てる方はそちらの方が楽しいかな。
ソロ・ギターのインストゥルメンタルは、見た目も非常に重要なんだよね。
「おぉっ、なんかすげぇ〜弾き方してんなぁ〜」と思わせる方がいいんだね。
まぁ、この曲に関しては、全体的にすげぇ〜弾き方のオンパレードなので、
ここは静かに、普通のピッキングで美しく和音を響かせる方に重点を置こう。

そして、うまく弾けるようになったら、
Oさんのように弦を押さえている左手をうねらせて、
和音にビブラート(うねり)をかけよう。
この、コードを押さえたままビブラートをかけるのも、超高級テクニックだぞ。

やってみると分かりますが、うねらせるタイミングが右手のピッキングのタイミングと違うし、
しかもコード全体が確実に響くように押さえなければならず、相当難しい。
ビブラートが無理なら、普通にアルペジオに専念すべし。

そこらあたりの細かな配慮が、美しい押尾ワールドを産み出すぞ^^。

close-up版で、R.T.をやっているのは5小節の、1弦11→7フレットの部分のみです。
指は右手i。
11から離す時に右手プリング・オフ(以下R.P.O.に省略)して7のG音を出します。
11フレットのB音は、線が細く出にくいので、要練習。
叩くフレットの、どの辺が出易いか、どういう叩き方をすれば出易いか、各々工夫するべし^^。
ここは、11フレット側に右手を移動しますが、やはり右小指をボディーに立てて、運指を安定させよう。

何故運指を安定させたほうが良いのかというと、
他の動き(左手や、曲の進行など)に集中出来るからです。

安定して動かせるところは、
そこを意識から外せるようになったほうが、良いのです。

なにせ、この曲は動きが複雑なので、
集中力を持続させる為にも必要なポイントなのだ。

あとの注意点は、4小節後半部のみ、弦をはじく順番が変わるのに合わせて、
右指の順番も変わります。(p+i, i, p, m, p, i)

アルペジオの運指も、出来れば押尾さんの通りにやったほうが良い。
スリー・フィンガーは
親指の動きによって、リズム感が生まれます。
理に適った動きになっているので、
やはり演奏が安定するぞ^^。

以上見た目も含めて、ややゆっくりと、たっぷりと情感を込めて演奏し、
最後の6小節目でさらにリタルダント(だんだんゆっくりと)して、
いよいよメイン・テーマ(主題)部へ・・・。

☆SECTION;2 7〜14小節 *テーマ(0:50〜1:37)  
  SUBTITLE;レフトハンドタッピング(以下L.T.)ライトハンドタッピング(以下R.T.)
スラップ・ハーモニクス

奏法はOさん自身の解説ヴィデオを参照の事。
ちなみに8小節と12小節目の、2回目のR.T.は、
close-upヴァージョンでは右指iのアップピッキングで、
左手で押さえたままの4弦5フレット、或いは3弦開放のG音を弾いています。
これが、結構難しい。
俺は4弦のほうを練習してます。アバウトな感じなんですけどね^^。
プロモーションヴィデオのヴァージョンでは、
TAB譜通り2回目はタッピング・ハーモ二クス(以下T.H.)ではありませんが、
指を弦に強くぶつけるようにして発音しているように見えます。

7と11小節目のF+D音の2分音符はL.T.で発音しますが、これは最重要ポイントだね。
何故ならこれを失敗すると半小節(2拍)分が音がすっぽ抜けちゃうんだね。
これはソロ・ギターのインストゥルメンタルでは致命傷。

なにせバンドや歌などと違って、他に出てる音が無いから、台無しになっちゃうんだ。

特にスロー・テンポの曲中のロング・トーンはL.T.に限らず普通のピッキングでも細心の注意が必要ですぞ。

左指6弦②、5弦④ですが、どうしても叩く力が弱ければ、
5弦を⑤、或いは④+⑤にして叩く力を補強してみてもいいかなと思います。
メロディー・ライン的には、5弦のほうが重要です。
この奏法はキモなので、何が何でも6弦、5弦共、なるべく発音しましょう。

コツとしては、力をやみくもに入れるのではなく、
手首のスナップ、プラス左指もスナップで、
インパクト(弦を叩く瞬間)に最大限の力を込めるイメージで叩く。
テニス、ゴルフ、野球、などのスポーツで、
インパクトが存在する動作の、そのインパクトの瞬間をイメージしよう。
動き出す最初から、ガチガチに力入れちゃ、だめなんだ。
インパクトの瞬間に、バチっと力入れるの。鞭がしなる感じで。
左親指の位置も重要。そこを支点にして、テコの応用で力をいれるからね。
各自研究のこと。

左手指の握りを大きく開いてから
(指の間を広げるのではなく、握りを広げるんだよ^^)
タッピングフレットに指を落とすようにすると
(要するに、指のアクションを大きくすると)、
意外と力を入れなくても発音し易いけど、
大きく動かす為に、位置が狂いやすくなるね。
要練習だね^^。

それでもどうしても音が出なければ、直前のA音をR.T.して離す時、
R.P.Oでちょっと6弦の方は右指iで引っ掛けて発音しちゃう、
又その時右指mも使って5弦も6弦も発音しちゃうという荒業もある。

L.T.で発音すると、弦とフレットがぶつかるバチッという音が加わりますので、
それをうまくミックス出来ればごまかせますが、あくまで非常事態用にね^^。

OさんはR.P.Oで音を出す時はネックの6弦側上部の自分自身の左肩方向へ右手指をすべらせ、
発音しない場合はネックから前方、体から前へ遠ざけるようにしてそっと離し、
その動作の違いからも発音方法の違いがわかる様に演奏してます。

「へっへっへっ。俺はちゃんとごまかさずにやってんだぜ。」っていう感じだね^^。

スラップ・ハーモニクスは、
12フレットと20(19かな?)フレットを使いますので、
譜面のT××××の所に、12とか20とか書き込みましょう。

スラップというのは、6弦全体を右手で叩いて発音します。
指は、綺麗な音が出る指を使いましょう。iでもmでもaでも良い。
押尾さんは、mだね。

ハーモニクス・ポジション(通常は、5、7、12フレット)をスラップするのが、
スラップ・ハーモニクスです。

この曲は、これが頻発するので、
なるべく綺麗に響く位置、指、手首の使い方など、各自研究しましょう。
綺麗な音が出れば、どう弾いてもいいのだ。
個人差があるからね^^。

全体として、ドンドンパッ、ドンドンパッ、というゆったりとした原曲が持つメインリズムを常に意識して、
右手左手のタッピングとプリング・オフは流れるようになめらかに弾けるよう、練習しよう。

左手のタッピングは、和音などの音を出すのと同時に、リズムも刻む事になるので、
初めのうちは押さえるフレットなどは無視して、
右手と左手が弦やフレットを叩くタイミングのみを練習してコツを掴むと、
だんだんスムースに曲が流れるようになるぞ^^。
音がうまく出なくても、
それを無視して両手をリズム通りに動かしてみよう。

この曲はリズムが大事。
早く演奏するより、
ゆっくり弾いたほうが、この曲のイメージに合うと俺は思うよ。

リズム通りに取敢えず両手を動かすことにより、
全体の流れも掴めるし、
また、自分の左手の押さえが間に合わない部分も見つかります。

そこを後々集中して練習するのだ。

ちなみに、つっかえちゃう所は
そこから弾きなおしてはいけません。

必ず、その数小節前から弾きなおさないと、
いつまでたっても弾けるようにならないぞ。

左手の押さえが、間に合っていないのが、主な原因だよ。

☆SECTION;3 15〜30小節  *展開テーマ1(1:38〜1:59)  
  SUBTITLE;ストローク ネイル・アタック

ここからジャララ〜〜ンとストロークとフィンガープレイを組み合わせた、
展開したテーマです。
これはこの曲全体に言えますが、
フィンガー部分、ストローク部分共に右手が弦に当たる位置が重要です。
ネック側を弾くのか、ブリッヂ側を弾くのか、ヴィデオを良く見て研究して下さい。

俺の感覚では、ネック側ではマイルドに、
ブリッヂに近づくほどシャープな硬い音になる様に感じられます。

Oさんの完全コピーを目指すなら、その弦を弾く右手の位置も、覚えましょう。

15、16、19、20小節の3拍目のFGAのコードは、ヴィデオをよく見て欲しいのですが、
一般にフィンガー・ミュートと呼ばれる奏法の変形です。
弦に当てた爪をそのまま当てたままにしてミュート(消音)し、
そのピッキングノイズを強調して発音すると、フィンガー・ミュート。
デコピンのように弦に当てた瞬間そのまま右指を勢い良く開き、
弦を強くはじいて発音するのが変則フィンガー・ミュート。
ここではその中間とも言える、
右指を曲げたまま右手のスナップで弦に当てる奏法となります。
俺は、これをネイル・アタックと言ったほうが、わかり易いと思います。
参考映像(俺が弾いているものではありません。弾いてくれている方、スイマセン。)

この映像はややフィンガー・ミュートに近いですが、
爪の当て方はほぼ同じです。
深く当てたままにするとミュートしてしまうので、ここではもう少し当て方を浅くする必要があります。
弾いた音で判断して下さい。
チャッ、チャッと切るのではなく、チャキ〜〜〜〜〜〜〜ンと鳴らなくてはいけません。
Oさんの右手の形、特に手首の角度などをよく見て真似して、
弦に右指m(aかな?或いは、アバウトに)の表側をぶつけ、
同時に右指chをピックガードに
ゴルペ(ボディーに指を強く打ちつけ、パーカッシブな音を弾いた音と同時に発音する)します。

この小節付近で、Oさんの右指chがずっと立っているのにお気付きかと思いますが、
これは弦と右指p,i,m,aの距離をキープする為、
そしてそうする事によって指が弦に当たる強さを微妙に変える為に必要なのだと俺は考えます。
従って、ここで右指chをゴルペして発音するボディー・アタック音には、こだわらなくてもいいと思います。
てか、この曲ではゴルペ音は全く必要ありませんね。

かなり、独特なストローク音が出るぞ^^。
ガット弦では、効果は無いけど。
スチール弦だと、ピッキングハーモニクスと生音が混ざったような、
ピキ〜〜〜〜ンという音が出ます。

そして23〜29小節は、テーマに戻りますが、
冒頭のテーマ部と違い、
あくまでストロークの流れの中で演奏されます。
30小節のストロークでは、
次に何かが起こると期待させるようにクレッシェンド(音量が段々大きくなるように)し、
ストロークも低音部中心からコード全体へと広がるように演奏を盛り上げます。

☆SECTION;4 31〜42小節  *展開テーマ2(2:24〜2:54)
  SUBTITLE;コード・タッピング(以下C.T.)コード・プリング・オフ(以下C.P.O)

さて、奏法の最初のハイライトです。
まぁ、右手C.T.と右手C.P.O.の方は、何とかこなせるでしょう。
問題は左手だね^^。

ここで、Oさんの左手指に注目。
本来このコードの押さえには関係無い左指③が、
コードをタッピングする左指②④⑤と一緒に動いています。
これは、コード全体を左手プリング・オフすると同時に、
左指③で1と2弦の開放音を引っ掛けて発音しているのではないかと思われます。

L.C.Tは指の動作範囲が小さいので、従ってどうしても出る音も弱い。
それを補強する為の、左中指の動きではないでしょうか。
あくまでメインの発音はコード・タッピングなので、可能な限り強い音が出せるように各々工夫を。
左手に力を入れるというより、
なるべく大きく動かすことを意識したほうが、
うまく発音できると思うよ。

30小節の6,5,4弦の開放音は、R.Tで押さえた5フレットをR.P.O.で発音します。
前出の通り、左肩に向かって指をすべらせるようにはじき、
出来るだけかっちょ良く、「おぉ、すげぇ〜〜。」って感じでね^^。
左手の、コード・プリングオフとのタイミングが難しいぞ^^。
時折入るスラップ・ハーモニクス
なるべく派手に演出しながら演奏しましょう。

41小節は最初はL.T.でバチッと発音して、
残りの2つのコードはスラップ・ハーモニクス(14フレット)になります。
良くヴィデオ見てね。
そして42小節でクールダウンするように4弦6フレットをR.T.して、
左手でバレーしたままの2フレットへプリング・オフ。丁寧に発音しよう。
一つ目のハイライトが、終了します。

☆SECTION;5 43〜58小節  *テーマ(2:55〜3:38)
  SUBTITLE;特に無し。

さて、テーマに戻りました。細かな変化はヴィデオ良く見てね^^。
説明は、特に無し。(俺の手抜きだね^^)

☆SECTION;6 59〜62小節  展開テーマ2(3:39〜4:00)
SUBTITLE;ストローク 左手によるミュート(消音)

完全なストロークによるテーマが展開します。
俺は、この部分は大勢の兵士達が重い足取りでザッ、ザッと行進するようなシーンをイメージします。
ストローク方法は左手が肝心。

右手をストロークした瞬間に左手を弦に触れたまま浮かせてミュート(消音)して、
スタッカートで演奏します。

ほぼ全音がミュートなので、これも難関だぞ。
ジャッジャッジャッと歯切れ良く弾こう。

Oさんは右手はネック付近でストロークしています。
その音感が、Oさんのイメージに合っているのだと思います。

Oさんのストロークは、ダウンはiで、アップはpで弾いています(ピックを摘んでいるように)が、
それは音色の問題ではなく、付け爪で弾いているため、
万が一にも爪がふっとんでしまわないようにしているんだと思います。
従ってストロークは付け爪しない人はお好みでね。

アップダウンの方法は、Oさんも弾く度に違うみたいなので
オルタネート(上下)良し、フル・ダウンでも良し、
音量の変化や平均な音量を思い通りに出せればO.K.です。
以上。

☆SECTION;7 63〜70小節  *展開テーマ3(4:01〜4:23)
  SUBTITLE;ストローク ハーモニクス

さて、いよいよハイライトであるアドリブに向けた序奏が始まります。

ゆったりと、大きく流れるようにストロークしながら後半はT.H.を交えます。

64小節の×××××は左手5フレット下部3弦をバレーしたまま、
上部3弦7フレット位置に左手小指を弦に触れ、
右手をストロークした瞬間に離し、ハーモニクスを発音します。

言葉で説明するとややこしいけど、ヴィデオを良く見てね。

右手はグーに握った指を薬指から中指、人差し指へと素早く開き、ジャラランと弾きます。
フラメンコ奏法のラスゲアドっすね。

左手小指を弦から離すタイミングは、最後の人差し指をはじいた瞬間にね。
そうしないと、ハーモニクスじゃない音が出ちゃうからね。

押尾さんは、ラスゲアドではなく、
ダウンピッキングでジャラランと弾いてますが、
俺はラスゲアドを使っています。

右手と左手のタイミングの取り方は、この曲全体に言えますが、自分で掴むしかない。
冷たい言い方だけど、本当にそうなの。
ここも、ある意味キモなので、ヴィデオ良くみてね。
そして70小節最後の音をバ〜〜ンとシンコペーションで叩きつけたら、
いよいよ最難関のアドリブに突入だ〜〜!

☆SECTION;8 71〜83小節  アドリブ(4:24〜4:51)
  SUBTITLE;レフト、ライトタッピングによる変則チョッパー

このTAB譜は非常に良く出来ているので、譜面通りに弾くとかなり感じが出ます。
Oさんはベーシストとして活動されていたように聞いていますが、
これはベースのチョッパー奏法
(右手親指や人差し指で、弦を強く叩いたり、指を弦に引っ掛けて弦の反動でフレットに打ちつけたりする奏法。独特の音色が出る)
から発想されたのではないかなと。

ここはピッキングというよりドラミングなので、
練習法としてはピアノを弾くときのように両手を揃えて机や膝を叩いてみよう。
右i,左④,右i,左②の順番で、
右が常に表のリズム(タカタカのタ)で
左薬指と左人差し指が交互に裏のリズム(タカタカのカ。)になるようにね。

初めは両手を近付けた状態で練習し、だんだん間隔を広げる。

こつがつかめたら、右手の位置は固定して、左手を上下や左右に動かしながら叩けるように。
また逆に、左手の位置を固定して、右手を上下や左右に動かしながら、叩けるように。
等しいリズムでね^^。

やってみると、初めのうちは両手の間隔を広げただけでもうまくいかないものです。
慣れるまで練習しよう。

ギターを持っていない時でも、家でも外でも好きなときに、タイミングは練習できるから。
歩きながらでもね。

まぁ、不審者と思われないように周囲の環境には注意してね^^。

ここはアドリブなので、各自自由に演奏して構わないぞ。長さも速さも自由。
やってる途中で頭が混乱しそうになったら、
右手が必ずリズムの表を打つことを意識すれば、感覚を取り戻せるぞ。
Oさんも、ライブではかなり長く演奏してます。この譜面の3倍くらい。
ボディーをパーカッションのように叩いたり、本当のチョッパー奏法を入れたり、

この際思い切ってボディーパーカッションだけの部分を作ったり、大胆にやってみても楽しいね。
そして82小節の最後のスラップをバーンと決めて、アドリブ終了^^。

☆SECTION;9 84〜107小節 *テーマ(4:52〜5:56) 
  SUBTITLE;特に無し

繰り返されてきたテーマが再登場。
今までの演奏を振り返るように、エンディングに向けて名残惜しむように丁寧に弾き進めよう。
86小節最後最後のボディータップは、ラスゲアドでボディーを叩きます。

入るタイミングですが、譜面は間違っています。

入れる前に8分休符が入って、最後の八分音符は次の小節の頭にきます。
説明がややこしいけど、ヴィデオ良く見てね。

☆SECTION;10 108〜112小節  *エンディング(5:57〜END)
  SUBTITLE;右手による変則ピッキングハーモニクス

さぁ、いよいよエンディング。最初の2分音符の和音をジャララ〜〜ンと鳴らしたら、
後は1つ1つの音を確実に響かせるようにアルペジオ
(108後半〜109の4フレットを押さえるところは、ちょっと譜面が間違ってると思う。
ヴィデオよく観てね、ごめんなさい)

110、111,112とリタルダントして行き、
110小節後半から右手人差し指をハーモニクス・ポジションに触れ、
右手親指で弦をはじいてハーモニクス音を出します。110小節後半からなので、位置を譜面に書き込んでね。

フレット位置(右人差し指を弦に触れる位置)だぞ。

左手3フレットを押さえると、ハーモニクス・ポジションは12+3で15フレットになるぞ。
ヴィデオ良く見て、研究してね。

最後の音、6弦3フレットのF音を、そっと、息を引き取るようにピッキングして終了。


☆SECTION;11  *全体の補足

何故、譜面を印刷して欲しいかと言うと、PC画面で譜面とヴィデオと、
更にギターを手にしながらというのは、決定的に無理だからです。練習にならんの。

PCはPCで、譜面は譜面でっていうほうが、わかり易い。
例えば、譜面見ながらヴィデオ観るとか、譜面とギターだけとか。

練習の方法としては、まずじっくりヴィデオを観る。
そしたら譜面を見て、弾ける弾けないにかかわらず、全体を譜面どおりに実際に指を動かす。
そしたら、譜面をチラ見しながら、ヴィデオ観る。

曲全体の流れを上手く掴むため、俺は最初のうちは、弾ける弾けないにかかわらず、
アドリブ以外の部分全体を、通しで練習しました。

セクションごとにやるのは、その後。

最初から一部のセクションだけを練習しようとすると、
例えばどうしても技術的に出来ない部分で、練習が止まっちゃう。

そして、そこにこだわるあまりに、出来ないと練習する気が失せてしまうものです。
また、演奏がつっかえちゃう原因にもなるのでは。

とにかく全体を大きく掴むことが重要で、細部の練習は後回し。

俺はどんな曲を練習するときでも、この方法でやっています。

わかりにくい部分はTAB譜に左手や右手の運指を書き込もう。
そうすれば譜面だけをみて練習できます。T.H.などのフレット位置もね。

3フィンガースタイルは、小指を立ててピックガードにつけて右手全体を安定させて弾くスタイルと、
小指をボディーから離して弾くスタイルがありますが、
俺としてはだんだん4フィンガー以上の、自由なフィンガースタイルに進めるように、
小指をなるべく立てないように練習した方が今後の為には良いと思います。

この曲は、運指安定の為、必要な箇所は、小指立てましょう。

ちなみに押尾さんが小指を立てるのは、もちろんそうする必要がある為で、
小指離すと弾けないということではありません。

もうひとつのアドヴァイスとして、
唄ってみるのも良い方法です。
実際に弾く時も、
心の中で唄いながら演奏すると、
曲への理解が深まります。


☆あとがき(ここからは奏法とは何の関係もありませんので、読み飛ばしても可)

自分自身もこの曲を練習しながら書いてきたので、
足らない部分や間違っている部分も多いかと思いますが、ご容赦を。
押尾コータローさんの戦メリを初めて見た時の衝撃が忘れられない。

演奏テクニック的な事だけではなく、
原曲が持つ非常にスケールが大きく豊かなイメージを、
アコギ1本でこれほどまでに見事に表現出来るものなんだなぁ〜ってね。

変則オープン・チューニングも、なるほどお見事ですね。
YOU TUBEなどに多くのギター・フリーク達が
自分が弾いてる戦メリ・コピー演奏をアップしていますが、
このアレンジが愛好家達のアコギ魂に火をつけたんだなぁ〜と本当に思ます。

もちろん、俺もその一人。
そういった「俺も何とか弾いてみた〜い。」と思っている方々に、
少しでもお役にたてればと、ブログにしてみました。

最後までお付き合いいただいた皆様には、心より感謝します。お疲れ様でした。

引用しましたTAB譜及び映像につきましては、まぁ、非営利なので、なにとぞごカンベン下さい。

また、当日記に関するご要望や、
ここ間違ってるど、とか、こうやったらうまく弾けっど、とかありましたら、
コメント下さい。
自身の練習にも生かしてみたいので、ヨロシク<(_ _*)X(*_ _)>ヨロシク

☆おまけ
PV版

押尾さんのアコギ・チョッパー奏法

参考映像
ボディー・タッピング

ちなみに、自身でP.A.(マイクやアンプとスピーカーを使って、音を増幅する機器)を使ってアコギ・ライヴを行う場合、
ピックアップ内臓型のアコースティック・ギター、或いはピックアップを後付けした方がいいと思います。
普通のマイクで音を拾うのは、ハウリング起こし易いので、下準備が大変だからね。
また、ピックアップ使えば、シールドに繋いで、
通常エレキ・ギターに使うコーラスやコンプレッサー、リヴァーブなどの、エフェクターを使用し易くなります。
特に、戦メリは、エコー系のエフェクターを使うと、ほんとに素晴らしい効果が得られます。

初めてアコギにエフェクターつないで弾くと、
「あれ?俺ってこんなにギター上手かったっけな?」と、勘違いしますね^^。

音は楽に出るし、伸びも簡単に出る。

エレクトリック・ギター弾いても、そう思える気がする。

でも、それは落とし穴ですよ。
きちんと運指して弾かないと、誤魔化しは必ずばれます。

しかも、エコー系のエフェクターは、かけすぎに注意。
もともとライブ演奏する場所ではない、例えば、地下鉄のコン・コースや、ビル内のレストランなど、
反響音が多い場所でエコー使いすぎると、
元々の演奏内容が反響音の為に不明瞭になって、
なにやってんのか解からなくなることがあるからね。

そうなったら、ただの騒音ですから、注意必要です。

参考映像のほうは、

ボディー・タッピングはヴィデオ後半部。
なんとドラムのブラッシュワークに使うスティックまで使って、
超絶テクニックが披露されます。アドリブの参考に。
奏者は、ブルーグラス・ギターの神様、Tommy Emmanuelさん。

本当にお疲れ様でした。きっと上手に弾けるようになる様、お祈りいたします。

最後に、俺が演奏してるのを、載せます。
メインテーマを一回余計にやっちゃってますが;;
PC内蔵のカメラとマイク使用、しかもエフェクター無しの、生音なので
映像・音質共に、悪いです、ごめんなさい。

やはり、難関はアドリブですかな;;
押尾さんのアドリブは、左手の押さえが5,6弦を行ったり来たりしますが、
これが右手のタイミングと合わせにく〜〜い^^。
なので、俺はいい加減にやっちゃってます。
このビデオでは、アドリブ終わったら ほっとして、鼻すっちゃってます;;
御免なさいペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ

又、クラシック・ギターを使用しているので、
4,5,6弦をバレーする部分は、
3弦開放に左人差し指が触れてしまってミュートしちゃうので、
仕方なく、たまに、押さえを左②,③,④の三本で押さえています。

フォーク・ギターを使用する方は、左人差し指一本で押さえてね^^。

ちなみに、俺は、押尾さんのclose-up版のビデオをいっぱい観て、
TAB譜と比べて研究しながら、
なんとかここまでたどり着きました。

従って、俺のレベルまでは、その方法で、誰でも行き着けると思います。
(どういうレベルなのか、見た方に判断はおまかせしますが;;)

練習では、とりあえず、生音で挑戦して下さい。

それで完璧に出来れば、
あとはエコーかけたり、なんでも出来ます。

最初から、エフェクターを使って練習すると、
必ず演奏が甘くなるので、俺はお勧めしません。

お風呂で歌うと、うまく聴こえるのと、一緒です^^。

さぁ、今日も練習しようっと^^。


============おしまい=============